チュチェ103 (2014)/11/24 朝鮮中央通信

 

朝鮮国防委員会、わが軍隊と人民は米国とその追随勢力の
ヒステリックな「人権」騒動を絶対に許さない

 

【平壌11月23日発朝鮮中央通信】朝鮮国防委員会は23日、次のような声明を発表した。

われわれはすでに、無謀に広がっている米国とその追随勢力の対朝鮮「人権」騒動が招く破局的結果について厳重に警告したことがある。

われわれの警告には、対決と敵視政策に狂った彼らが遅ればせながら熱した頭を冷やし、事態の重大さを理性的に判断して正義に挑戦する時代錯誤の犯罪をまたもや働くことがないようにしようとする趣旨が盛り込まれていた。

われわれのこの措置は内外の大きな共感を呼び、正義感の強い国々が米国主導の対朝鮮「人権」騒動に反旗を翻して事態を収拾するために努力の限りを尽くした。

われわれはこれについて心から感謝しており、永遠に忘れないであろう。

しかし、強盗さながらの悪習で体質化された米国は熟考する代わりに、初歩的な定見もなく、芯も弱い有象無象を糾合して国連舞台を汚しながらとうとう対朝鮮「人権決議」なるものをつくり上げる妄動を働いた。

米国がEUと日本などを推し立てて骨格をつくり、盲従と盲動に慣れた加盟国がカカシのように手をあげて通過させたものが、今回の対朝鮮「人権決議」である。

国連舞台で演じられたこの特大型の謀略劇は、正義を不正義で押さえつけ、真理を虚偽で覆い隠そうとする破廉恥な政治詐欺劇であり、陰謀とねつ造で世人を欺まんしようとする鉄面皮な茶番劇の極致である。

現事態は、わが軍隊と人民を恐ろしく憤激させており、こみ上げる報復の熱気は天についている。

米国とその追随勢力は、わが共和国の権威をあえてき損させたことによって、わが人民の生の地盤である社会主義制度を崩壊させようと愚かに策動したことによって無慈悲な懲罰の鉄槌を避けられなくなった。

朝鮮民主主義人民共和国国防委員会は、米国とその追随勢力が不当極まりない対朝鮮「人権決議」を採択し、それにも満足せず、あたかもわれわれをどうすることもできないようにしたかのように無分別に振る舞い続けていることで、次のような原則的な立場を厳かに闡(せん)明する。

1.わが軍隊と人民は米国とその手先が国連舞台を悪用してつくり上げた「人権決議」というものを全面拒否、全面排撃する。

われわれは初めから、米国主導の不純敵対勢力がわが自主権と生存権を侵害するために考案したいかなる形態の「決議」というものをたった一度も認めたことがない。

今回の対朝鮮「人権決議」もやはり、同じである。

それは、今回の「決議」がわが祖国と人民に許されない罪を犯して自分の故郷、自分の父母妻子まで棄てて逃走した幾人かの人間のくずが提供した偽り資料に基づいて考案したねつ造品であるからだ。

基礎とした資料がとんでもない偽りなので、その「決議」もやはり、何の名分もないという世人の評から絶対に逃れられないであろう。

それはまた、正義に共感し、良心を重んじる国連加盟国の自然な意思表明ではなく、米国をはじめ敵対勢力が強権と専横、懐柔と買収による方法で通過させた政治的詐欺文書であるからだ。

しかも、国連がすべての国の主権尊重と内政不干渉を根本原則とした国連憲章まで投げ捨てて、われわれの主権転覆を狙う米国の操りに乗せられて採択した「決議」であるからだ。

このような「決議」が事大と屈従に体質化され、人間の尊厳を弊履のごとく棄てる哀れな者には通じるかも知れない。

しかし、自主で尊厳高く、自衛と自立で威容を宣揚しているわが共和国には絶対に通じない。

世紀を継いで人類の生存権と生活権、発展権を無残に踏みにじり、わが国を含む世界の至る所で無数の生命を殺害した人権蹂躙(じゅうりん)の元凶である米国と日本が自分らに追随し、こびへつらう朴槿恵一味のような有象無象と共に盗人猛々しいというふうの「人権決議」を持ち出したということ自体が、歴史にない悲喜劇だと言わざるを得ない。

それゆえ、今回つくり上げられた対朝鮮「人権決議」に対する全面拒否、全面排撃の断固たる立場は米国とその手先に送るわが共和国の厳かな宣告である。

わが軍隊と人民は、オバマ行政府が働いた犯罪についてわれわれに膝を屈して正式に謝罪することを求める。

われわれのこの立場は、日本とEU内の有象無象と朴槿恵一味にも無事にいられないということを告げる布告である。

われわれのこの立場はまた、手遅れという感じはするが国連も急いで公正な収拾措置を講じろという警告である。

国連は20余年前、わが共和国が国の最高の利益を守るために全世界に正義の核宣言の雷鳴を響かせた時を慎重に想起する必要がある。

2.わが軍隊と人民はすでに宣布した通り、極悪非道な対朝鮮「人権」狂乱劇を無慈悲に粉砕するための未曾有の超強硬対応戦に進入するであろう。

国連舞台を盗用して強圧通過された今回の「人権決議」は、わが軍隊と人民の貴重なすべてのものを完全に抹殺しようとする敵対的企図の総体的発露である。

人権はすなわち自主権であり、当該国の国権である。

したがって、われわれの真の人権に対する強盗さながらの「決議」はわれわれの国権を害しようとする最も露骨な宣戦布告となる。

今回の「人権決議」をねつ造しながら、あえてわれわれの最高の尊厳まで論じたという事実一つだけでも、今回の「決議」をつくり上げた主犯とそれに加担した者のみんなが天罰を受けなければならない。

それは、わが軍隊と人民にとって最高の尊厳は何とも換えられないわれわれの運命の全部であるからだ。

われわれの超強硬対応戦の第一の対象は、米国である。

米国は今まで、わが共和国に対する政治的孤立と経済的封鎖、軍事的圧殺のようなありとあらゆる敵視政策をすべて追求してきた。

そのすべてが通じなくなると、今回は「人権問題」を武力干渉の名分にして新たな侵略の戦域をつくってみようとあがいているのである。

米国を対象にしたわれわれの超強硬対応戦は「人権」騒動をはじめ米国の敵対的な悪行が続く限り、すでに世界に宣布した通りに繰り広げられるであろう。

日本も、われわれの超強硬対応戦から決して逃れられない対象である。

米国に劣らず、20世紀の初めからわが民族の人権を無残に蹂躙し、千秋に許せない恨みを残した百年来の敵がまさに、日本である。

そのような日本が罪多き過去を反省するどころか、米国の機嫌を取りながらわれわれの真の人権に言い掛かりをつけるそのざまが、きわめて鼻持ちならない。

現在のように進む場合、日本は近いが遠い国程度ではなく、わが面前から永遠になくなる存在になるということを銘記すべきである。

南朝鮮の全域を最悪の人権の不毛の地につくっている朴槿恵一味もわれわれが進入した超強硬対応戦の基本対象である。

舌は禍の根であるということをかくも聞き取れるほど警告したが、今も誰それの核について、「人権」について、いわゆる生について絶えず言いふらしている。

極悪な同族対決がいかに惨めな末路を招くかについて自ら悟る方がよかろう。

この機会に、われわれは国連も気を確かに持って覚醒(せい)することを求める。

現在のように公正さと衡平さを失って本来の使命と役割を棄てたまま、神聖な政治舞台を米国の強権と専横が横行する修羅場につくるなら、世界の人民の指弾によってその存在を保てなくなるであろう。

真の人権が侮辱され、自主権と国権が侵害されるのを袖手傍観するわが軍隊と人民ではない。

重なる警告にもかかわらず、われわれの尊厳を誤って侵害した代価がどんなに凄絶なものかということは時間が証明するであろう。

3.狂気じみた対朝鮮「人権」騒動が招くことになる想像外の破局的結果に対する全責任は米国とその追随勢力が負うことになるであろう。

願わなかった残酷な血の代価はもっぱら、険悪な事態を助長させた者が払わなければならない。

米国はすでに犯した罪悪によっても、わが軍隊と人民の不倶戴天の極悪な敵に、代を継いで徹底的に掃滅すべき第一の対象から逃れられなくなっている。

そのような米国であるが、われわれは彼らが改心して犯した罪をすすぐ機会を何度も与えた。

この前も、オバマの親書まで持って訪ねてきた米国高官らを雅量をもって接し、共和国法を重大に違反して重刑を服していた数人の米国籍の犯罪者にも人道的な寛容を施した。

しかし、米国は対朝鮮「人権」騒動に狂奔することで応え、それによってわれわれの無慈悲な報復洗礼を受ける第一の標的であるということがいっそう明白になった。

米国に追随して先頭に立った日本やEU加盟国、朴槿恵一味も招かれる結果から絶対に逃れられないであろう。

つくり上げられた対朝鮮「人権決議」を巡って、何か慶事でも生じたかのようにふざけて喜んでいる朴槿恵一味に問いただす。

この地に侵略の砲声が響き、核戦争が起きる場合、果たして居座っている青瓦台が安全だと考えるのか。

南朝鮮を離れて米国に行けば汚らわしい余命を救うことができると考えるのか。

政治いびつの日本も、島国にどのような残酷な結果がもたらされるか、一寸の先でも見通して行動すべきであろう。

いったん、自主権守護の聖戦を開始すれば米国は彼らなりに叩かれなければならないし、朴槿恵一味はもちろん、日本もそっくり焦土化され、水葬されなければならない。

国連もやはり、今回の事態がもたらした破局的結果に対する責任から絶対に逃れられない。

神聖な国際舞台を尊厳高い主権国家を蹂躙し、罵倒する不法無法の対決場に、白昼強盗さながらの米国の悪らつな対朝鮮敵視政策を合理化する不純な駆け引きの場につくった国連の犯罪も必ず計算されるであろう。

これが、米国主導の不純敵対勢力が唱えている「人権」うんぬんに対するわが共和国の答えである。

誰も、われわれの神聖な最高の利益をいささかも侵害することはできない。

米国とその追随勢力の悪らつな「人権」騒動を絶対に許さないというのが、わが軍隊と人民の確固たる立場である。

対朝鮮「人権」騒動の主犯と加担者は、いつまでも後悔することになるであろう。---