チュチェ111(2022)年 12月 20日 朝鮮中央通信
金與正党副部長の談話
【平壌12月20日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長は20日、次のような談話を発表した。 他人に言い掛かりをつけるその悪いくせ、南朝鮮のかいらいが言い散らすのを聞いていると、くだくだしく、飽き飽きして身の毛がよだつ。 年頭から始めたその言い掛かりをまる一年中続けても何が不足なのか、年末が近づいても終わらない。 そこ南の風土病なのか、口を持つ者はみんなわれわれがやっていることなら第一に:疑心、第2に:言い掛かり、今やすっかり慣れてしまってそんなものだといちいち言い返さなかったが、とても理に合わないことを言いふらしてわれわれをけなすのに夢中になっているため、一言文章で暴こうとする。 ぺちゃくちゃとしゃべる連中を一発殴りたい気持ちは山々だが、何から言うべきか分からない。 昨日、われわれが発表した偵察衛星開発のための重要実験の報道について、口をもつ者はみんなけなすことを言った。 昨日の一日を見ても、数多くの専門家なるものが次々と出て一言ずつ言ったが、いつもそうだったように、しゃべっているのを見ればスズメと同じであった。 衛星撮影写真の画質について「粗悪な水準」だの、「軍事衛星どころか地球観測衛星としても効用性がない」だの、「実際の写真だと信じられず、欺まん活動があり得る」だのと、さまざまな自分なりの考えを言うことで一日中気が気でなかったが、いわゆる専門家なる連中はわれわれの新しいニュースがなければ言うことがないようで、そこの南で月給でもまともにもらっているのか「心配」である。 われわれが新聞に掲載した実験用パンクロマチック撮影機で撮った2枚の写真を見て、われわれの衛星開発能力とその準備進捗程度を評するのがあまりにも不適切で軽率であると思ったことはないのか。 いわゆる専門家なる連中が他人をこき下ろすことだけに没頭したので、常識外れのことを吐き出すしかないであろう。 われわれは確かに、衛星実験品に実験用撮影機を設置して適した宇宙飛行環境での姿勢コントロールと撮影コントロール指令をはじめ、地上管制の信頼性とデータ伝送装置の動作信頼性、データ暗号化処理技術、垂直撮影と傾斜撮影資料の合成技術など、文字通り必要な実験を行ったのであり、不足のないその有意味で満足な実験の結果についてわが人民に事実のまま知らせただけである。 なぜ、われわれが南朝鮮のかいらいに見ろと実験の結果を出すと思い、また誰が喜んで酷評でもしろと低解像度写真であることを知っていながらも、ありのまま公開したのか。 それからが、そこの南のいわゆる専門家なる連中の間違った観点と思考の出発点である。 ある者は、われわれの発表を早まった発表と評しながら、おそらく自分らの「初の独自偵察衛星の開発に刺激を受けたはず」だという本当に言葉にもならないでたらめなことを言ったものもあった。 一度、理に合わせて常識的に考えてみろ。 誰が830秒に過ぎない1回だけの実験に高価な高分解能撮影機を設置し、実験をするのか。 私が知っているところでは、国家宇宙開発局が実験用に改造した商業用撮影機で、それも直下点軌道でない傾斜側面撮影を基本にしながら撮影機の運用指令に対する管制実験と、地上観測の場で画像資料と各種測定データを受信、分析するのを実験の基本目的に設定している。 明白な実験方式と結果について報道にことごとく、隠すことなく発表したようだが、その画像資料を見て「いつ撮った写真か分からない事」「分析中」「欺まんでっち上げの可能性」「粗悪な水準」など、他人をこき下ろすのに血眼になっているのだから、それでもいわゆる専門家なる連中が評する水準と思惟能力がその程度しかならないのか。 どの程度、常識的で納得がいくように論拠を立てて謗るとして謗ってこそ、その「国民」という人々も信じるのではないか。 そのような言葉にもならない、むやみに言いふらす論拠にだまされてそのまま信じる「国民」であるのか、はっきり知りたい。 「粗悪な水準」? その悪意に満ちた酷評が先に耳を打つのではなく、その悪態に乗って来る口から漂う臭いにおいから嗅ぐことになる。 聞いたが、何発か明らかにしなかったことについて不安がっているようなので、事実通りに話してやろうと思う。 2発のキャリアを打ち上げ、その一つは送信機で信号だけを送出して地上管制所が追尾、受信するかを実験したし、2番目に発射したキャリアではすでに公開した当該の実験を行ったと言う。 これ以上、疑問がないと思う。 そんなにも、われわれの技術力をけなせなくて躍起になっているが、この先、遠からずわれわれの軍事衛星がその使命を果たす時には、また何と謗るかもはや気になる。 また決まっている言葉、未詳物体が軌道には進入したが、衛星としての動作遂行いかんは確認されていないだの、何のという言葉しか言えないであろう。 もう一つ、気になるのがあるが、軍部ごろと共にその時になっても今までいつも言ってきたように、長距離ミサイル技術を完成するために衛星の搭載を模擬した長距離ミサイル発射と言うつもりなのであろうか… われわれの大陸間弾道ミサイル(ICBM)をこの前見ていながらも…? あるかいらい専門家なる者は、長距離ミサイルと衛星キャリア・ロケットは本質上、類似するという言葉にもならないことを繰り返した。そうである。 衛星はキャリア・ロケットで打ち上げるもので、何らかの風船で衛星を打ち上げる技術でもあるのか? われわれは、大陸間弾道ミサイルを開発するなら、大陸間弾道ミサイルを打ち上げるのであって、南朝鮮のかいらいが世論を高めるように衛星に偽装して長距離ロケット実験を行わない。 われわれが、長距離ミサイル技術確保のために衛星に偽装した長距離ミサイルを発射する…今やこれ以上、そのような説得力のない論拠を持ち出すとしても世界がそのまま信じるか、私は実に気になる。 世界がみんなかいらいのように馬鹿だと考えてみたことがないからである。 軍部ごろの発表は、さらに見ものである。 一昨日、われわれが行った衛星開発実験のための発射が中距離弾道ミサイル発射であるということである。 私は、とても「徹底した備え態勢」だの、いわゆる「韓米情報当局間の緊密な共助」だのと、つねにそのようなことを唱えるので、発射体から送信する信号周波数帯域だけを見ても当該の実験を判別、分析すると考えた。 「精密追跡監視」だの、何のと言っても、一度でも事前に何かを発表してみたことがあり、発射体の機種や発射位置を一度でもまともに突き止めたことがあったのか。 覚えているか分からないが、龍林ダムを舞坪里と言ったり、貯水池の水中で発射されたのをその周辺一帯での自走発射台であると言ったり、安州市と温泉郡を間違えたり… 知らなかったなら知らなかったと言ったのが何回あるのか。いつも知らない分際で「事前に感知し、精密追跡監視中」であっただの、また、言葉が足りなければ「軍機密に属する」「軍事情報を公開するのは適切でない」「韓米情報当局間の緊密な共助」の下でいわゆる「追加挑発」に備えて「万般の備え態勢を整えている」などと、いつもこのような紋切り型の言葉を言いふらすのがやっとのことである。 こんな連中を「国民」が信頼しているのか。 毎度、あのごろつきが出て言い張るのを見れば、まるで自分らが行ったのを発表するかのように、ごり押し主張もどんなにずうずうしく、大胆にするのやら… 写真と報道内容を見ても分かるだろうが、われわれが衛星開発のための実験でなければ何の必要もなしに屑鉄のような旧型ミサイルをなぜ打ち上げたのか。 また、われわれが「挑発」するためにミサイルを発射したと言うつもりなのか。 われわれの技術力をけなすための素材が衛星だけなのか。 大陸間弾道ミサイル(ICBM)も、そうである。 かいらい軍部ごろやかいらい専門家の連中が数年間、それもそうしてこそ自己満足できるのか、われわれの大陸間弾道ミサイルが大気圏再突入について認められなかっただの、検証されなかっただの、常にそんなことに食い下がってきたのだが、私は今まで生きながらいらぬ心配をしてくれるざまを見ている。 心配をしてもわれわれがすべき心配、検証をしてもわれわれがすべき検証であるのに、なぜ自分らが他人の兵器の信頼性についてそれほど気がもめてもどかしがっているのか実に分からないことである。 とても非常識な言葉だけを選んで言いふらす一味であるので、一つだけ分かりやすく話してやるが、もし大気圏再突入技術が不十分であったなら、コントロール戦闘部のリモートデータを着弾瞬間まで受け取れなくなる。 また、われわれが着弾点まで受信したのかは「疑問」であると言うつもりなのか。 それなら、また何に食い下がるだろうか見当をつけてみることになる。 高角発射だけでは立証できず、実際の角度で打ち上げてこそ分かる、などの論拠でわれわれの戦略兵器能力をこき下ろそうと取り組むに違いないと考えられる。 それで言うことだが、それに対する答弁もそれほど難なくしてやろう。 直ちにやってみれば分かることであり、直ちに見れば分かることではないか。 ちょっと、ほらを吹くのをほどほどにし、自重、熟考する方がよかろう。 他人の技術力を謗る時間があれば、その時間に一日も早く射程数十メートルのミサイルを開発、装備したというしわくちゃになった体面でもつくろうのがましだという考えを自らしてみることを勧告する。 かいらい統一部の連中が、われわれの衛星開発必須実験についてどんな悪態をついたのか。 この連中は、自動応答機のように昼夜を分かたず唱えてきたように、「明白な国連安保理決議違反であると同時に、韓半島緊張を高調させ、域内の平和と安定を脅かす重大挑発として、それを強く糾弾する」だのと言い散らした。 そのようなことを言い散らすからといって、間もなく起こる出来事を変えられると思うのか。 実に、愚かである。 また、何らかの国際共助を唱えてわれわれに追加制裁を加えようと非常に努力するであろうが、生存と発展の権利が脅かされている状況下でわれわれが初めてでもなく、今まで懲り懲りするほど味わった制裁などが、何が恐ろしくて足を止めるのか。 われわれは、主権国家の合法的権利を目をあけて座ったまま奪われるのを袖手傍観しないであろうし、必要なら生命まで投げ打ってでもわれわれの当然な権利を行使し、取り戻すということを明白にする。 特に、軍事衛星開発問題は主権国家の合法的権利を論じる前に、わが国家の安全と直結した焦眉の先決課題でもある。 統一部の連中は、言葉に注意すべきである。 一度も認めたこともない違法、不法の「決議」条項などを唱えず、すでに言ったことだが、そのとてつもない「大胆な計画」なるものに執着して荒唐無稽(むけい)な妄想だけにとらわれている代わりに、互いの感情を刺激して激しく広がっている昨今の事態を安定させることに専念する方がもっと有益であろう。 本当の野良犬でないことは確かなはずなのに、いくら吠えても何も解決できないということを知らず、なぜ引き続き吠え立ててわれわれの憤怒だけをかき立てるのか、それがそこ南に何の得になるのか、実に分からないことである。 いくら詭弁(きべん)を並べ立て、強情を張ってみても、われわれはいかなる代価を払ってでもわが党が決定した偵察衛星開発事業において揺るぎないであろう。 最近の出来事をじっくり振り返ってみろ。われわれがやると言ったことをやりそこなったことがあったのかを…--- |