チュチェ112(2023)年 7月 9日 朝鮮中央通信
朝鮮国土環境保護省対外事業局長が談話発表
【平壌7月9日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国国土環境保護省の対外事業局長は9日、次のような談話を発表した。 こんにち、エルニーニョによる劇甚な高温現象と天災によって重大な生態学的挑戦と脅威に直面した人類が、核汚染水惨禍というもう一つの大災難に遭遇している。 去る4日、国際原子力機関(IAEA)は日本の福島原子力発電所の核汚染水を太平洋に放流する場合、水質、海洋動物、堆積物など、環境に及ぼす影響は「ごく少ない」といういわゆる「総合評価報告書」なるものを公開した。 日本は、IAEAの今回の「総合評価報告書」の発表を「合法的名分」に掲げ、今夏からおおよそ130万トンに及ぶ核汚染水を太平洋に放流しようとしている。 多量の核汚染水が太平洋に流れ込む場合、放射性同位元素物質が57日以内に太平洋の半分の地域に、10年後には全世界へ拡散するようになり、これには3重水素と5000年の半減期が必要とする炭素14のような放射性物質が含まれていることによって、悪性腫瘍など人類の生命安全と生態環境に致命的な悪影響を及ぼすことになっている。 問題は、想像するのもぞっとする核汚染水放流計画を積極的に庇護、助長しているIAEAの不当な行為である。 IAEAは、環境評価機関ではない。 国際法のどの節目にも、IAEAが特定の国・地域に対して核汚染水を放流するように許容できるという条項や文句はない。 人類の生命安全と健康保障を専門とする世界保健機関(WHO)が厳然と存在し、数多くの環境保護団体が反対と懸念を示しているにもかかわらず、なぜIAEAが誰も権限を付与していない日本の核汚染水放流に対してそれほど熱心になっているのか疑惑が濃くなるだけである。 今、一角で日本が核汚染水放流計画の検討に動員されたIAEAの職員らに100万ユーロの資金を提供し、IAEAの最終報告書の草案を日本政府が事前に入手して修正したという秘話が次々とあらわになっているのが理由なきことではない。 主権国家の合法的な権利行使に言い掛かりをつけていたIAEAの事務局長が、人類の生命安全と生態環境を危険に陥れようとする日本の不法非道な反人倫的行為を口を極めて庇護することこそ、極端な二重基準の典型的表現である。 20世紀に、アジア諸国に形容しがたい不幸と苦痛を強要しながらも謝罪と賠償はおろか、血塗られた過去史をあくまでも否定し、美化している日本は、21世紀の20年代に入った今日まで、IAEAのような御用機関を金銭で買収して人類に代を継いですすげない希代の害悪を与えようとしている。 見ものは、当然呪いと指弾を受けるべき日本の核汚染水放流計画に米国と南朝鮮が公開的に「歓迎の立場」を示して万人の大きな公憤をかき立てていることである。 これは、自分らの地政学的目的の追求のためなら、人類の生命安全と生態環境などは眼中にない一握りの不純勢力によって地球の生態環境が重大に脅かされていることを如実に立証している。 覇権と不倫にひどく汚染したIAEAの不純勢力とそれを口を極めて煽り立てている米国のような国々こそ、地球の外に一刻も早く放流すべき対象である。 正義の国際社会は、人類のすみかであり、子孫の生の基盤である青い惑星を核汚染水で汚そうとする不純勢力の極悪非道な反人倫的・反平和的妄動を絶対に座視してはならず、連帯、連合してそれを徹底的に阻止,破綻(はたん)させるべきであろう。--- |