チュチェ113(2024)年 2月 6日 朝鮮中央通信

 

過去の犯罪を否定し、朝鮮人犠牲者を
冒涜する許せないファッショ的暴挙
朝鮮中央通信社論評

 

【平壌2月6日発朝鮮中央通信】先日、日本の群馬県当局が朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑を強制撤去するファッショ的暴挙を働いた。

この追悼碑は、過去、日帝が朝鮮人民に犯した罪科を記憶し、心から反省し、アジアの平和と朝日間の友好を図ることを願って2004年4月、群馬県立公園に建てられたもので、ほぼ20年間、歴史の教訓を伝える象徴物となってきた。

しかし、県当局は2012年、追悼碑の前で行われた追悼式で「強制連行」の発言があったことを中立的な性格を失った、(設置)条件に反した、などと言い掛かりを付けて追悼碑の設置許可期間の更新を拒否し、撤去処分を決定した。

これに抗議する総聯(在日本朝鮮人総聯合会)と日本の市民社会の激しい闘いによってこれまで目的を達成できなかった群馬県当局は、今年に入ってついに「行政代執行」という強制的な方法で追悼碑を撤去してしまった。

これは、わが国をはじめとするアジアの多くの国と民族に大きな苦痛と不幸を浴せかけた日帝の過去の罪科を否定し、植民地支配を美化する卑劣な妄動であり、強制連行の直接的被害者とその子孫を再び傷つけた許せない反人倫的な蛮行である。

20世紀に、わが人民を相手にして働いた日本の強制連行、強制労働の犯罪は、絶対に覆い隠せない。

日帝は1938年4月1日、侵略戦争に必要な人的・物的資源を強制に動員するために、本法の施行は外地(植民地諸国)にも適用するという白昼強盗さながらの文句を記した「国家総動員法」をつくり上げて公布したのに続いて、国民徴用令、壮年全員に対する徴用令、女子挺身隊勤労令などの悪法をつくり上げ、改正して、わが人民を年齢、性別を問わず強制連行、拉致して死の苦役場に駆り出した。

群馬県にだけでも、軍需工場、地下工場、飛行場、発電所、鉱山などに数千人の人々が強制連行されたし、多くの朝鮮人が過酷な労働と悲惨な生活を強いられ、無念に異国の地で命を落とした。

犠牲者を追悼し、犯罪に対して賠償し、過去の不幸が繰り返されないようにするのは、加害当局の法的義務であり、当然な道理である。

しかし、群馬県当局は朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑を強制撤去する不当極まりない妄動で、自分らの反歴史的かつ反人倫的な真面目、報復主義野望をそのままさらけ出した。

特に重大視せざるを得ないのは、今回の事件を主導、指揮した群馬県知事が対朝鮮敵対感が骨髄にまで徹している悪質な極右政治家で、東京にある関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑をはじめ列島の各地に設置されている追悼碑を撤去させるために策動している背後勢力と結託していることである。

過去を覆い隠そうとするのは、それを繰り返そうとすることである。

現在、総聯と在日同胞、日本の政党、社会団体はこの不当な暴挙を断固糾弾し、追悼碑の復元を求める闘いを強力に繰り広げている。

群馬県当局は、内外の我慢できない憤怒を爆発させた今回の事態が招くことになる悪結果について熟考すべきであり、直ちに追悼碑を復元しなければならない。

群馬県当局は、ファッショ的暴挙の責任から絶対に逃れられない。---