チュチェ113(2024)年 4月 24日 朝鮮中央通信
朝鮮外務省の任天一ロシア担当次官が談話発表
【平壌4月24日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国外務省の任天一ロシア担当次官が24日、発表した談話「米国の対ウクライナ軍事支援は覚醒剤にすぎない」の全文は、次の通り。 最近、米議会でウクライナに600余億ドル規模の追加軍事支援の提供に関する法案が通過したという。 これで、米国政界で長期間、論難となってきた米国の大規模なウクライナ追加軍事支援は事実上、時間の問題になったと言える。 米国と西側のメディアは、ワシントンの今回の支援決定がロシアのいわゆる「侵略」に立ち向かっているウクライナに力添えすることになると大げさに騒ぎ立てている。 今回、米議会下院が党派間の意見の相違を後回しにして対ウクライナ軍事支援法案にかかっていたブレーキを解いてやったのは、戦場で守勢に陥ったウクライナを引き続き駆り立ててロシアになんとしても戦略的敗北を与えよとする米国の腹黒い下心には変わりがないことを再度実証した。 注目すべきことは、600余億ドルに及ぶ米国の支援金のうち、3分の1以上が米国内にそのまま残って米軍の武器と弾薬在庫量を補うのに利用されるという事実である。 結局、米国が対ウクライナ軍事支援を云々し、「救いの手」を伸ばしている裏面には、ウクライナ紛争に付け込んで自分らの軍需独占体の腹を膨らます一方、ゼレンスキーかいらい一味を対ロシア抑止戦略実現の道案内、手先としてさらに縛りつけようとする狡猾で凶悪な企図が潜んでいるということがまたもや、全世界にさらけ出された。 専門家の間でウクライナ事態で最大にもうける国はまさに米国であり、バイデン行政府は「血の混ざったブドウ酒」を飲んで暴利をむさぼっているという評価が出ているのが決して、理由なきことではない。 ロシアの政界人物らは、米国の新しい軍事支援法案の採択によって米国はより裕福になる反面、ウクライナは一層荒廃化するであろうと嘲笑(ちょうしょう)して、米国が自分らの軍需財閥の貪欲を満たしてやりながら、キエフに数百億の資金を蕩尽するとしても、ロシアは必ず勝利するという自信満々な立場を明らかにしている。 米国が、ゼレンスキー当局の余命を延長してやるためにやっきになって輸血をしてやっているが、それがすでに最後の息を大きくつく手先の運命を決して逆戻りさせられないであろう。 すでに、ウクライナ戦場は米国とNATOが自慢していた各種武装装備の「共同墓地」と化して久しい。 にもかかわらず、ゼレンスキーが米国の新しい軍事支援の決定に続けざまに頭をぺこぺこし、ロシアとの「決死抗戦」を最後まで続けると夢中になって慌てまわるのは、相手をあまりにも知らない「21世紀のドンキホ-テ」の笑止千万な空元気にしか他には見られない。 確かに、ゼレンスキーは一国の大統領というより、米国のシナリオに従って忠実に役を演じる「名優」であるのが間違いない。 はっきり言っておくが、米国の追加軍事支援法案はウクライナ戦場で日増しに劣勢に追われるゼレンスキー一味の恐怖を一瞬でも解消してやり、風車に向かって突進する覚醒剤にすぎない。 初歩的な事理分別能力を喪失したまま、国民と国の貴重な全てのものを売り払って上司の弾除けに引きずり回されている親米手先らに与えられるのは、無縁の仏の境遇だけである。 米国のいかなる軍事支援も、国家の主権的権利と安全を守り抜くための正義の聖戦に立ち上がった英雄的なロシア軍と人民の前進は絶対に止められない。--- |