チュチェ113(2024)年 5月 27日 朝鮮中央通信

 

朝鮮外務省代弁人が談話発表

 

【平壌5月27日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国外務省のスポークスマンが27日に発表した談話「国家の神聖な主権を侵害する敵対行為をいささかも許さないであろう」の全文は、次の通り。

主権平等と内政不干渉を中核とする国連憲章および諸般の国際法的原則に逆行して国家の自主権を重大に侵害する容認できない状況が生じたことを受けて、朝鮮民主主義人民共和国外務省は次のように宣明する。

27日、大韓民国が主催した韓日中3者首脳会談ではいわゆる朝鮮半島と地域の平和と安定維持、朝鮮半島の非核化をうんぬんする「共同宣言」が発表された。

地域外の覇権勢力との侵略的な軍事同盟強化に狂奔し、朝鮮半島と北東アジア地域に重大な安保危機を時々刻々もたらしている韓国がいわゆる「非核化」と「平和と安定」についてうんぬんすること自体が地域諸国と国際社会に対する愚弄であり、欺瞞(ぎまん)である。

朝鮮民主主義人民共和国外務省は、韓国が主導する国際会議の場で朝鮮民主主義人民共和国の憲法的地位を否定する重大な政治的挑発が強行されたことを受けて、これをわが国家の自主権に対する正面切っての挑戦、乱暴な内政干渉とらく印を押し、強く糾弾、排撃する。

こんにち、朝鮮半島の非核化を論じるのはなんらかの国際的義務や大義名分に関する問題である前にわが国家の神聖な主権と全ての朝鮮人民の総意が反映された朝鮮民主主義人民共和国憲法を全面否定する重大な政治的挑発、主権侵害となる。

朝鮮民主主義人民共和国との最も敵対的関係にある韓国がわれわれの主権的権利を否定し、違憲行為を強要しようとすることこそ、朝鮮民主主義人民共和国に対するいささかも黙過できない冒瀆(ぼうとく)であり、宣戦布告である。

半世紀以上持続した米国の核威嚇が朝鮮民主主義人民共和国の核保有を触発し、米韓の敵対行為と軍事的恐喝がわれわれの核戦力強化の絶え間ない前進過程を促した決定的要因となってきたことは否定できない事実であり、歴史である。

朝鮮半島を包括するアジア太平洋全域に米国主導のさまざまな軍事ブロックが存在し、朝鮮民主主義人民共和国に対する核使用を目的にした「核協議グループ」が稼働しており、地域の平和と安定を脅かす米国とその追随国家の侵略戦争演習が絶えず強行されている重大な安保環境の中で、非核化という言葉は平和と安定ではなく核危機をもたらすことになるだけである。

朝鮮半島における非核化は、力の空白を意味し、戦争の催促を意味する。

誰であれ、われわれに非核化を説教しながら核保有国としてのわが国家の憲法的地位を否定したり、侵奪しようとするなら、それはすなわち憲法放棄、体制放棄を強要する最も重大な主権侵害行為と見なされるであろう。

「朝鮮半島の完全な非核化」というのは、理論的、実践的、物理的にすでに死滅した。

朝鮮民主主義人民共和国は、われわれの絶対的な主権的権利を否定しようとする敵対勢力のあらゆる企図から国家と人民の尊厳と主権、自分の憲法を徹底的に守り抜くであろうし、正義と公平に基づいた地域の新たな力学構図を構築していくための重大な努力を傾けていくであろう。---