チュチェ113(2024)年 10月 26日 朝鮮中央通信

 

外務省対外政策室長が談話発表

 

【平壌10月26日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国外務省の対外政策室長が26日に発表した談話「米国は朝鮮半島の情勢を統制不能の状況へ進ませたことに対する全責任を負うことになるであろう」の全文は、次の通り。

最近、朝鮮民主主義人民共和国に反対する韓国の重大挑発行為によって朝鮮半島で極度の緊張状態が持続する中、米国の反朝鮮軍事的対決企図が一層露骨になっている。

去る21日からオーストラリア空軍を朝鮮半島に引き込んで韓国軍部好戦狂らと大規模の連合空中訓練である「フリーダム・フラグ」を始めた米国は訓練の目的がわれわれを狙ったものであると露骨に言い立てながら極度の対決狂気を振るった。

毎年定例的に行われてきた連合編隊軍総合訓練と「ビジラント・ディフェンス」連合空中訓練を一つに統合した今回の大規模の連合空中訓練で米韓は、初めて戦闘機と無人機を動員した複合作戦遂行能力を熟達し、いわゆる敵陣に対する空中浸透の際、生存性を高めるための訓練も行うようになると言い立てている。

規模と内容、性格において攻撃性と侵略性をよりはっきりとしている米韓の軍事演習騒動は、朝鮮民主主義人民共和国に対する先制的で、不意の打撃を目的としている危険極まりない軍事的挑発行為である。

それだけでなく、米国は韓国とは「合同空中再補給訓練」と「合同渡河訓練」を、日本とは大規模の海兵隊合同軍事演習である「キーン・ソード」を行うと同時に超大型原子力空母ジョージ・ワシントン打撃集団を朝鮮半島周辺へ機動させながら軍事的緊張をさらに増幅させている。

われわれは、一触即発の爆発危険を抱えている朝鮮半島の現在の政治的・軍事的緊張状態にもかかわらず、同盟国との無謀な軍事的示威行為に執着している米国の敵対的行為を地域の安全に対する明白な威嚇、重大な挑発と烙印(らくいん)を押し、強く糾弾する。

米国は、いかなる修辞的弁解をもってしても朝鮮半島の情勢を統制不能へ追い込んでいる自国の犯罪的正体を絶対に覆い隠すことはできない。

韓国が誰との「軍事的共助」を後ろ盾にして主権国家の領域に軍事的攻撃手段を公然と送り込む不法無法の重大挑発行為を働いたかということはこの世の誰もが知っている事実である。

われわれは、韓国の怖じ気ない挑発的行動の背後に映っている米国の黒い影を逃していない。

わが国家の領域に対する韓国の政治扇動ごみの散布をいわゆる「表現の自由」と庇護(ひご)し、頻繁な戦略資産展開と絶え間ない合同軍事演習で同盟国の好戦的狂気をあおり立ててきた米国の対決的行跡は正確に記録され、計算されるであろう。

もし、朝鮮半島で誰も願わない状況が招かれる場合、その全責任は地域情勢激化の主犯であり、張本人である米国が負うことになるであろう。---