2025年 11月 28日 朝鮮中央通信
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地域情勢不安定の原点を投影する米国の無謀な軍事的蠢動
【平壌11月28日発朝鮮中央通信】朝鮮半島と周辺地域の戦略的安定を重大に脅かして年頭から始まった米国の無謀な軍事的蠢動(しゅんどう)が、一年が暮れている時点にまで一層露骨になっている。 最近、米国と韓国は誰それの「浸透」に対応するという名目の下、京畿道の平沢付近で誘導ミサイル駆逐艦と対潜ヘリ、海上哨戒機をはじめとする海上および空中武力を動員して対特殊作戦海上訓練なるものを強行した。 また、米国は「超強力飛行団」の第2段階運用試験の一環としてF16戦闘機を京畿道の烏山空軍基地に増強配備し、連合作戦能力の強化に熱を上げている。 米国が韓国の群山空軍基地と日本の三沢空軍基地に展開されていたF16戦闘機をソウルからわずか64キロ離れた烏山空軍基地に前進配備して2つの「超強力飛行団」を構成し、その運用能力を高めている目的がわれわれと地域諸国を力で抑止し、有事に空中優勢を確保するところにあることは論ばくの余地もない周知の事実である。 地域の自主的な主権国家を狙った米韓の軍事演習騒動と武力増強行為は、朝鮮半島の境内にだけ限られているのではない。 11月18日、米韓はグアムの付近水域で潜水艦や海上哨戒機を動員して連合対潜訓練「サイレント・シャーク」を開始し、21日には米海兵隊が台湾海峡の間近にある日本の与那国島に前方武装および給油拠点を設置した事実がメディアに公開された。 一方、しきりに「航行の自由」を唱えてきた米国は日本、韓国をはじめとする追随勢力と共に12月初めから日本の周辺海域で他国の合法的な航行の権利を侵害し、全面的な海上封鎖を実現するのに目的を置いた「拡散に対する安全保障構想(PSI)」訓練なるものを行おうとしている。 国際社会の度重なる憂慮にもかかわらず、常習的に強行されている米国の軍事的妄動は、地域情勢不安定の原点がどこにあり、彼らが唱えている「一方的な現状変更」の行為者が誰であるかをはっきりと投影している。 地域諸国は米韓の軍事的動きを通じて彼らが対外的に標榜(ひょうぼう)する「地域諸国との関係改善」と「情勢安定」の本質を正確に診断している。 「定例的訓練」という常套的な看板をもっては極度の好戦性と攻撃性が具現された挑発行為の侵略的性格を絶対に覆い隠すことができず、武力衝突の可能性を高める悪性因子が他ならぬ米国であるという事実もやはり隠せない。 米国が平和と安定を脅かし、戦略的安全均衡を破壊する元凶であるという事実は、地域の自主的な主権国家の認識の中にすでに絶対値として保存された。 敵国の対決志向的な動きとそこから招かれかねない任意の事態発展にも準備されていなければならないというのは、わが国家の一貫した原則であり、絶対不変の立場である。 われわれはすでに、われわれの安全圏に接近する一切の脅威はわれわれの正照準圏内に入り、必要な方式で管理されるようになることを明白にした。 米国が引き続き地域諸国を脅かす軍事的力の示威行為において記録を更新することに合わせてわれわれも当然必須の権利行使として自己の国権と国益を守り、地域の平和と安定守護を図ることに一層専念するようになるであろう。--- |