朝鮮人民軍総参謀部のキム・ヨンボク第1副総参謀長が談話発表

2025年 8月 26日 朝鮮中央通信

 

【平壌8月26日発朝鮮中央通信】朝鮮人民軍総参謀部のキム・ヨンボク第1副総参謀長は25日、「破廉恥な『戦争使徒』の白昼強盗さながらの論理は絶対に通じない」と題する次のような談話を発表した。

国際社会が目撃するように今、わが国家と国境を向き合っている韓国では米国主導の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」が強行されて地域の安全環境を揺るがしている。

このような中、黒を白と言いくるめるのが体質化された米国の鉄面皮さと破廉恥さがまたもやあらわになって唖然とするのを禁じ得なくする。

24日、駐韓米軍司令部は「先制攻撃や攻勢的作戦を扱わない定例的で防御的な訓練」だの、「侵略を準備するのではなく、抑止力を強化すること」だのというとんでもない詭弁(きべん)を並べ立てた。

法律的に戦争状態にある朝鮮半島地域で一個の国家を相手に世界最大の核保有国と10余の追随諸国が結託して展開する大規模の戦争演習が絶対に「防御的」なものになるはずはないというのは自他ともに認める事実である。

それを証明するかのように25日には、米空軍のステルス戦闘機F35の10余機が韓国内の米空軍基地に展開されて「ウルチ・フリーダム・シールド」演習に参加している。

朝鮮半島の有事の際、一番先に韓国に投入される中核増援武力として現在、日本に固定配置されているF35ステルス機が群山駐屯駐韓米軍基地に着陸する即時に昼夜間実機動訓練を猛烈に強行している事実は、「ウルチ・フリーダム・シールド」演習の目的が何であるのかを難なく理解できるようにする。

今回の演習参加を契機にF35ステルス機が群山、または韓国内の他の米軍基地に永久配置されたり、定期的に循環配置される可能性まで取り上げられている中、F35A、F35B、F35ライトニングIIを含んでF35系列の全ての機種が演習に総出動して韓国軍との統合作戦遂行能力を練磨すると奔走しているのは、米韓の冒険的な戦争演習史に新しい記録を残したこととなる。

事実上、今回の合同軍事演習はその性格と規模、遂行方式において過去の全ての反共和国戦争試演の記録を更新しながら挑発的性格をますますより濃くした実戦演習である。

「ウルチ・フリーダム・シールド」が始まるやいなや、駐韓米軍司令官なる者が韓国の軍部好戦狂らの戦争熱をあおり立てながら、「今日、われわれが訓練する方式がすなわち今夜戦える能力と明日勝利することのできる力の土台になる」と言い散らし、演習が始まる前には「重要なのは数字ではなく力量である。朝鮮半島でわれわれが何をできる力量を維持するかが中核」であると言い触らしたのはそれに対する傍証である。

われわれの核施設に対する「事前原点打撃」の後、共和国領内へ攻撃を拡大するという新しい連合作戦計画の試演などは、共和国に反対する最も明白な戦争意志の表れである。

駐韓米軍と韓国軍兵力を主力としながら域外の米海兵遠征軍と「国連軍司令部」の構成国武力まで参加したことによって事実上、多国籍軍事演習に変わり、野外機動訓練の回数と期間などにおいても最高を記録することで、アジア太平洋地域だけでなく世界的範囲でも最大、最長期、最悪の戦争演習と化した「ウルチ・フリーダム・シールド」を徹底的に「防御訓練」と信じろと言うのが米国側の強弁である。

特に、久しい前から慣例化されてきた米韓の軍事演習に今やわが共和国を狙った核先制打撃が抜けられない「固定項目」と固着したのは、人類を核で脅かす張本人、平和破壊の主犯が誰なのかを一層明白にしている。

「ウルチ・フリーダム・シールド」の脅威的正体は最近、米軍部がいわゆる駐韓米軍の「戦略的柔軟性」を唱えて、「駐韓米軍は朝鮮にのみ焦点を合わせない」「韓国は日本と中国本土の間に浮いている島や固定された空母同様だ」と言い、朝鮮半島を攻略し、地域内の敵国へまで攻撃の矢を伸ばそうとする事実を通じても如実に実証されている。

主権国家の安全利益を侵害し、地域の安全環境を危うくしながらも三文の値打ちもない弁舌を振るって事態の真偽を惑わし、黒白を転倒しようとする「戦争使徒」の典型的なヤンキー式傲慢さと鉄面皮さは絶対に通じない。

われわれは、全てのことを注視しており、いかなる事態にも対応する準備ができている。

このような武力示威劇に米韓側が癖を付けて引き続き強行していくなら、必ず面白くない環境に直面するようになるであろうし、代価を払うようになるということを銘記すべきであろう。(記事全文)

 

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