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女性同盟60周年記念大会 逆境に打ち勝った歴史、誇りに

39都道府県から850人参加

 在日本朝鮮民主女性同盟結成60周年記念大会が5日、東京・品川のきゅりあんで行われた。大会には、総連中央・徐萬述議長をはじめ、女性同盟中央・姜秋蓮委員長、北海道から九州まで39都道府県の女性同盟活動家、同胞女性ら850人が参加した。夕方には徐萬述議長、許宗萬責任副議長とともに400余人の同胞女性および日本人士50余人が出席し、盛大な祝賀宴が行われた。

60年を振り返り

Nyomeng60  大会ではまず、徐萬述議長が祝辞を述べたあと、朝鮮民主女性同盟中央委員会の祝賀メッセージが紹介された。そのほか、在中朝鮮人総連合会、韓国挺身隊対策協議会、「民族21」発行人・明盡僧侶、日本社会民主党・福島みずほ党首をはじめ多数の団体、人士からメッセージが寄せられた。

観覧者の涙を誘った関東
顧問たちの大合唱

 姜委員長が報告をし、60年間に成し遂げた成果を振り返った。また、今後「同胞再発掘運動」を繰り広げ、支部、分会を活性化し、女性同盟をより広範な同胞女性たちの組織として築きあげようと述べた。

 続いて、各年代を代表して5人が発言し、女性同盟の一員として歩んできた道、オモニの背中を見ながら学んだことなど、実生活の体験をもとに、それぞれ女性同盟に対する熱い思いを述べた。

 また、60周年を記念し、長い間、愛族愛国運動で模範になった126カ所の分会と、民族性を守るうえで貢献した94の文芸体育サークルが表彰され、そのあとに大抽選会が行われた。

歌や踊りで祝う

 祝賀公演では、各地域の音楽、芸術サークルを中心に、幅広い年齢層の女性たちが出演する舞台が繰り広げられた。

 まず、関東地域の女性同盟員らによる合唱と舞踊で華やかに幕を上げ、歌や踊り、楽器が披露された。次いで、説話と映像で60年の苦難の歴史を振り返り、同胞女性の力と役割を再確認した。

 最後に、関東と東北地域の若い世代が「迎えよう統一の日の出」「われら女性が一番よ」などの歌を大合唱すると、会場からは割れるような拍手が送られた。

 祝賀宴では、まず姜委員長があいさつをしたあと、清水澄子・朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会代表が「南北首脳会談が成功し、朝鮮民族の願いである祖国統一に向かって、また新たな一歩を踏み出した。二重の喜びで、今日を迎えられた」と祝賀のあいさつを述べた。

 また、土井たか子前社会民主党党首は、「天の半分を支えるのは女性。女性の元気は、社会の発展へとつながる。民主主義を確かなものにするために、お互いに力を合わせてがんばっていこう」とエールを送った。

 参加者らは、地域での活動や家庭、子育てなどの話に花を咲かせながら、しばし会食を楽しんだ。

 宴会の最後を金剛山歌劇団の歌とチャンセナプ独奏で飾ると、会場には踊りの輪が広がった。

[朝鮮新報 2007.10.15]                                                                                              [Korea Info_jp]

「アリラン」がギネスブックに登録

 大マスゲームと芸術公演「アリラン」にギネスブック証書が15日、授与された。証書を訪朝中のギネス・ワールド・レコード社の呉暁紅代表がメーデー・スタジアムで宋錫煥文化省次官に伝えた。

 Arirang_02証書には、世界的に最大規模の大マスゲーム・芸術公演記録が平壌で創造されたと記されている。

   代表は、10万人が出演する「アリラン」を実際に観て、規模をはじめ、思想的、芸術的にも完ぺきな公演であると述べた。

ギネス・ワールド・レコード社の呉暁紅代表(中央)
が朝鮮文化省宋錫換次官(右側)に証書を伝達した。
(撮影=盧琴順記者)

 そして、「アリラン」のようなユニークな作品は観たことがないとしながら、このような異彩を放つ公演は極めて印象的で朝鮮人民の団結力に驚嘆を禁じ得ないと強調した。

 「アリラン」はこれまで180余回上演され、700余万人の朝鮮人民と南朝鮮および海外同胞、外国人が観覧した。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2007.8.20]

대집단체조와 예술공연 《아리랑》은 세계적인 대걸작

기니스세계기록회사 대표가 강조

우리 나라를 방문하고있는 우소홍 기니스세계기록회사 대표는 성황리에 진행되고있는 대집단체조와 Arirang 예술공연 아리랑이 기니스세계기록에 등록된것을 열렬히 축하한다고 하면서 공연을 본 소감에 대하여 다음과 같이 말하였다.

대집단체조와 예술공연 아리랑과 같은 독특한 작품을 나는 어느 나라에서도 본적이 없다.

경기장의 거대한 공간을 꽉 채우며 립체적으로 펼져치는 황홀한 집단체조와 예술공연, 배경대의 훌륭한 기교장면들은 상상을 초월한다.

황홀하면서도 이채로운것으로 하여 공연은 매우 인상적이다.

공연을 보면서 나는 조선인민의 단결력에 감탄을 금할수 없었다.

위대한 김정일동지의 현명한 령도를 받는 조선에서만 이런 훌륭한 작품이 창조될수 있다고 생각한다.

10만명이 출연하는 대집단체조와 예술공연 아리랑은 규모로 보나 사상예술적으로 보나 가장 완벽한 공연이다.

조선에서 이처럼 특색있는 공연이 계속 진행되고있는것은 세계에 자랑할만 한 일이다.

기니스세계기록회사는 조선민주주의인민공화국의 수도 평양의 5월1일경기장에서 진행되고있는 대집단체조와 예술공연 아리랑을 세계적으로 가장 큰 집단체조와 예술공연으로 인정하였다.

회사의 기니스기록집은 100여개 나라에 배포된다.

대집단체조와 예술공연 아리랑을 세계적인 대걸작으로 훌륭히 창조한 조선인민에게 충심으로 사의를 표한다.

많은 나라 사람들이 아리랑공연을 관람하게 되기를 희망한다.

공연을 보면 조선의 어제와 오늘, 일심단결된 조선인민에 대하여 더 잘 알게 될것이다.

돌아가면 아리랑공연을 세계인민들에게 널리 소개하겠다.

앞으로도 공연이 성과적으로 진행되기를 바란다.

[조선중앙통신]

朝鮮各地で大雨被害

 朝鮮の全般地域で7日から連日降り続いた大雨により、江原道、平安南道、黄海北道、咸鏡南道をはじめとする各地で大きな被害が発生した。

 14日現在、平壌市と黄海道、平安道、江原道、咸鏡南道などの地域で 4万6580余棟、8万8400余世帯の住宅が全壊および部分破壊、浸水Mudogibi_01し、30余万人の住民が被害を受けた。Mudogibi_02

11日、豪雨により浸水した道路を歩く平壌市普通江区
域の住民たち [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

                                                              7日から続く豪雨により住居を失い、テント生活を送る
                                                                平安南道北倉郡の住民 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 また、全国的な田畑面積の11%以上が流失、埋没、浸水し、5万5000余㎡の鉄道路盤が流失、400あまりの工場、企業所が浸水するなどの深刻な被害となった。

 平壌市では大同江、普通江の水位が急激に高まり半月島、豆楼島と普通江、平川、船橋区域など各地区が水浸しになり交通が麻痺、8200余町歩の田畑が流失した。鉄道、道路、橋、堤防も破壊され、電力、通信網も断たれるなど多くの物的損失が発生した。

Mudogibi_03 連日集中的豪雨に見舞われた江原道では、数千町歩の田畑が流失し、2万7700余世帯の住居が破壊および浸水した。Mudogibi_04_1

 
7日から続く豪雨により半分以上が浸水した黄海北道
鳳山郡妙松里の住宅 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

                                                                                                                                                                    7日から続く豪雨により破壊された黄海北道新坪郡の
                                                                                                                                                                     住宅と土地 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 西海穀倉地帯の黄海南道では、2万余町歩の田畑が被害を受け、穀物生産に大きな支障を受けた。また、多くの住居と公共施設も破壊された。

 全国的に价川地区の炭鉱をはじめ20あまりの炭鉱が浸水した。銀波をはじめとする鉱山では60あまりの坑が崩落、浸水し、70あまりの採掘場と400余台の設備が水浸しになった。鉄道運輸部門では104カ所で鉄道路盤が破壊され、3つのトンネルが浸水した。

 当該部門では被害状況を引き続き調査している。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2007.8.17]

수백명이 사망,행방불명 63,300여세대가 파괴,침수

(평양 8월 13일발 조선중앙통신)조선에서 7일부터 련일 내리는 무더기비로 하여 많은 인적, 물질적피해가 발생하였다.

12일까지 초보적으로 종합된 자료에 의하면 이번 무더기비로 수백명이 사망 및 행방불명되고 30,000여동에 63,300여세대의 살림집이 파괴 및 침수되였다.

또한 수만정보의 농경지가 침수, 매몰, 류실되였으며 800여동의 공공건물과 540여개소의 다리, 70개소의 철길로반, 1,100여대의 륜전기재, 양수기, 전동기들이 파괴되였다.

강원도에서는 많은 인명피해가 나고 20,000여세대의 살림집이 완전 및 부분파괴되고 침수되였다.

황해북도에서는 갑자기 들이닥친 강한 폭우로 3,400여세대의 살림집이 파괴되였으며 9,160여동이 침수되고 13,000여정보의 농경지가 침수, 매몰, 류실되였다.

함경남도에서는 8,000여세대의 살림집이 완전 파괴,침수되고 9,000여정보의 농경지가 침수, 매몰, 류실되였으며 평안남도에서는 강하천제방들이 터져 많은 토지와 살림집, 공공건물, 도로, 철길이 파괴되였다.

평양시와 황해남도에서도 피해가 크다.

나라의 중요 철길과 도로, 다리들이 끊어지고 전력공급이 중단되였으며 통신망이 Mudogibi_kns좌절되는 등 물질적피해가 막대하다.(끝)
-조선중앙통신-

                                                                                                                                     무더기비로 침수한 길을 걷는 평양시 보통
                                                                                                                                     강구역의 주민들[조선중앙통신=조선통신]

조선에서 무더기비 련일 계속

(평양 8월 13일발 조선중앙통신)조선에서 무더기비가 련일 계속 내리고있다.

해당 기관에 종합된 자료에 의하면 7일 0시부터 12일 23시까지 강원도의 평강군에 662㎜, 천내군에 422㎜, 평안남도의 북창군에 672㎜, 덕천시에 621㎜, 평성시에 592㎜, 양덕군에 570㎜, 맹산군에 529㎜, 순천시에 452㎜, 황해북도의 신평군에 592㎜, 서흥군에 476㎜, 신계군에 467㎜, 수안군에 406㎜, 함경남도의 정평군에 399㎜, 금야군에 389㎜, 함흥시에 336㎜, 홍원군에 309㎜, 신흥군에 304㎜, 평양시에는 460여㎜의 무더기비가 내렸다.
황해남도의 장연군과 룡연군을 비롯한 여러 군들에 시간당 60~90㎜이상의 폭우가 쏟아졌다.

이번 무더기비로 해당 지역들에서 농경지가 침수, 류실, 매몰되고 살림집, 공공건물, 생산건물 등 많은 대상들이 완전 및 부분적으로 파괴되였다.

또한 나라의 철길과 기본도로가 파괴되였으며 전력공급이 중단되고 도, 시, 군사이의 통신련계가 끊어졌다.

계속되는 무더기비에 의한 피해는 더욱 확대되고있다.(끝)

-조선중앙통신-

最近、朝鮮西海海上の緊張が高まっている

「西海軍事衝突危機の根源」

 最近、朝鮮西海海上の緊張が高まっている。朝鮮人民軍海軍司令部は5月初めから南朝鮮軍の侵犯行為が、「新たな第3の西海海戦に、ひいては海戦の範囲を超える、さらに大きな戦争に拡大しかねない危険な火種になっている」(6月21日、代弁人談話)と指摘した。西海上での軍事衝突の危機が解消されない根本的な原因は、北南双方が互いに違う海上軍事境界線を主張していることにある。6月25日付労働新聞に掲載された軍事評論員の記事は、南朝鮮が主張する「北方限界線」(NLL)の真相とそれに対する朝鮮側Kunsafedam705 の原則的立場を再び明らかにした。要旨は次のとおり。

                                                                                                                                                 今年5月に行われた第5回北南将官級
                                                                                                                                                           軍事会談 [写真=聯合ニュース]

 最近、朝鮮西海海上に再び生じている緊張した情勢は、危険ラインを超えている。

 過去に起きた二度の西海交戦から教訓をくみ取るどころか、南朝鮮海軍艦艇の北側領海侵犯行為は6月中旬に至って、単純な挑発ではない侵犯水域に対する強盗さながらの維持策動に転換されつつある。

 無分別に続くこのような海上侵犯行為は、「北方限界線」を「固守」し「維持」するという当局の政略的企図を実現する凶計から、南朝鮮の好戦勢力が朝鮮西海海上に艦船力量を増強して陸海空軍部隊の即応臨戦態勢を維持し、現地司令官に発砲権まで付与した状態で行われていることにより、事態の深刻さを倍増させている。

 民族の頭上にまたしても戦争の暗雲が漂っているこの時刻、われわれは対決と衝突の危険な火種を抱いている「北方限界線」の真相と、これに対するわれわれの原則的立場を再度明らかにする。

1、不法の幽霊線

 「北方限界線」は、「国連軍」の帽子を被って南朝鮮を占領した米軍がわれわれの神聖な領海に勝手に引いた強盗さながらの界線である。

 1953年7月の朝鮮停戦協定は、朝鮮東海海上と地上における軍事境界線は規定したが、西海海上軍事境界線だけは画定されない状態にしておいた。

 当時、「停戦決死反対」のスローガンを掲げて「単独北進」を夢見ていた李承晩は、境界線のない西海海上を通じて北侵戦争を続けようとした。

 朝鮮戦争で類例のない惨敗を喫して疲弊していた米軍は、李承晩の無分別な「単独北進」企図とそれによって再発しかねない戦争を防ぐ一方、朝鮮へ向かう南朝鮮漁民の道を遮断する目的で、当時の「国連軍」司令官クラークをして朝鮮西海海上に「北方限界線」、別名「クラーク線」という遮断界線を画定するようにした。

 「北方限界線」は、このように米国の独善的な利害関係によって米軍司令官が一方的に引いた「最終越北遮断界線」「越線禁止限界線」であった。

 南朝鮮当局はこのような「北方限界線」を50余年が経ったこんにちになって、西海海上境界線に変身させようとありとあらゆる術策を弄している。

 われわれが「北方限界線」を不法、無法の幽霊線であるというのは、第1に、それが双方間に何の合意もなしに設定された一方的な境界線だからである。

 複雑な水域での境界線は当然、双方間の原則的な合意を経て公正に画定すべきである。

 とくに、わが国のように不安定な停戦状態が続いている朝鮮西海での海上境界線問題はさらにそうである。

 「北方限界線」が一方的に画定された幽霊線であるということについては、90年代に板門店で開かれた朝米軍部の将官級会談の際、米軍側も公式に認めたことがある。

 第2に、「北方限界線」が朝鮮停戦協定の要求にも反する境界線だからである。

 朝鮮西海での海上境界線問題は当然、停戦協定に基づいて解決されなければならない。

 それは、この問題があくまでも朝鮮戦争によって生じ、したがってこれに関する解決方途もやはり、戦争を技術的に中断するように規定した停戦協定の要求に即して求めなければならないからである。

 南朝鮮当局は、停戦協定の調印当事者ではないが、戦争参加者として当然、この協定を徹底的に遵守し、履行しなければならない。

 第3に、「北方限界線」が国際的に公認されている海洋法の要求にも反するからである。

 とくに、相手側の12マイル領海権尊重問題はもっとも核心的な要求となっている。

 米軍も一時、自国で開かれた国連海洋法会議の参加者に朝鮮地図を配布しながら、そこに朝鮮西海の北南「仮想境界線」を国際海洋法が規定した等距離原則に基づいて「北方限界線」よりはるかに南方に表記したことがある。

 「北方限界線」は、国際的に公認されたこのような海洋法条約のどの原則と要求にも、南朝鮮当局がつくった「海洋法」にも甚だしく反する不法、無法の幽霊線である。

2、通用しない詭弁

 「北方限界線」がこの50余年間、誰かの黙認のもとに維持されてきた海上界線であり、その南の水域もやはり自分たちが伝統的に管轄してきた水域であるというのが南朝鮮当局の主張である。

 80年代には、われわれが熱い同胞愛と人道的立場から水害救護物資を南側に引き渡したあと、その時に定めた双方海上対面地点をわれわれが「北方限界線」を認めたという根拠にしようと騒ぎ立てた。

 その一方で、60年代に行われた軍事停戦委員会会議で、あたかもわれわれが「北方限界線」を認める発言をしたかのように、70年代に双方飛行通報区域の西海界線を調整する時には、双方が「北方限界線」を基準にしたかのようなデマを流布したりした。

 最近では、90年代北南間の不可侵に関する合意も我田引水して解釈し、それを「北方限界線」を正当化するのに利用しようと愚かに画策している。

 周知のように、不可侵に関する北南付属合意書の第3章第10条は、西海海上に明白な海上境界線がないという共同の認識を前提に、それを今後、協議して正確に画定していこうという約束を盛り込んだ条項である。

 南朝鮮当局のこのような行動は、米国の要求に無条件追従しながら6.15統一時代を逆戻りさせ、北南関係をまたしても悪化させようとする政略的な企図を実現するところにその目的がある。

 それはまた、朝鮮半島の平和体制樹立問題が日程に上がったこんにち、西海海上不可侵境界線を画定することにした北南合意にも関わらず、不法、無法の幽霊線である「北方限界線」を何としても固守しようとする無分別な悪巧みとも関連する。

3、民族の確固たる意志

 「北方限界線」に対する立場は、朝鮮西海で平和を願うか否かを分かつ試金石であると言える。

 今後、再び西海海上で武力衝突が起これば、それは過去の西海交戦とは比べようもないたたかいとなり、地上と空中を含む全面戦に拡大してわが民族の生死はもちろん、世界の平和も重大に脅かすことになるであろう。

 軍事的見地から見れば、朝鮮西海にはすでに双方の軍事的衝突の序幕が開かれた状態にあると評することができる。

 事態の深刻さに備えてわが軍隊と人民は、これまで強い忍耐と雅量をもって取りえるすべての措置をすべて講じてきた。

 それには、双方の軍当局が主体となって西海海上での衝突防止問題を根源的に一日も早く解決する提案もあり、これまでわれわれが行った主張が正当ではあるが、それをも含めて双方のすべての主張を共に大胆に放棄し、「ゼロ」の状態から新たな西海海上境界線を画定しようという提案もある。また、公正さを期するため、すでに遂げられた北南合意と停戦協定、国際的に公認されている法律的要求を基礎に西海海上衝突問題を取り扱おうという提案もある。

 しかし、南朝鮮当局は、衝突の根源除去問題は軍事的信頼が先に築かれなくてはならないと反対しており、公正な西海海上境界線画定提案は時期尚早であるだの、それを扱うところが別にあるだの、何だのとして背を向けている。

 わが軍隊と人民は、われわれの神聖な海に侵入して意のままに振る舞う南朝鮮海軍艦艇の無謀な行為と、それを後ろで操っている南朝鮮軍当局の行為を決して傍観しないであろう。

 南朝鮮当局は、わが海軍の忍耐とたび重なる警告が正義の怒りとなって爆発し、断固たる行動へ移らないよう熟考すべきである。

 朝鮮西海にはもっぱら公正な海上境界線だけがあるべきである。

 「北方限界線」を排撃するわが民族の確固たる意志には、いささかの揺るぎもない。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2007.7.4]

「南北コリアと日本のともだち展」 8月下旬には平壌で

今年のテーマは「私のたいせつな人」

 子どもたちの絵を通して「21世紀を平和の世紀にしたい」との願いから、2001年に始Picture_01 まった「南北コリアと日本のともだち展」が、今年も6月28日から7月4日まで、東京都渋谷区の東京都児童会館で開かれ、朝鮮から30点、南朝鮮から30点、日本から80点(朝鮮学校の40点を含む)が展示された。

 今年のテーマは「私のたいせつな人」。                                     絵画展を観る子どもたち

 画用紙には、家族、友人、先生、いっしょに暮らしている動物や思い出の品など、子どもたちが日頃大切に思っている人や物が描かれた。

 また1日には、南朝鮮からNGO「南北オリニ オッケドンム」の9人の子どもたちを招き、Picture_02 日本と在日コリアン、南朝鮮児童ら50人による「こどもワークショップ」も催された。

ワークショップでは○×クイズも

 ワークショップでは、朝鮮半島や日本に関する4択クイズやグループ対抗○×クイズ、風船わたしゲーム、ビデオレターの紹介、よさこいアリラン、マイムマイムなどが行われ、子どもたちの顔に笑みがこぼれた。

 「オッケドンム」の子どもたちは、2日には台東区千束小学校と東京朝鮮第1初中級学校を訪問し、ホームステイ。交流を通じて平和の大切さを学んだ。

 絵画展はこの後、8月下旬に平壌、9月中旬にソウルへと続く予定だ。

 金珠愛さん(初6、東京第5)は、「(以前)平壌展に参加したウリハッキョのお姉さんやお兄さんたちから話を聞きました。私も絵を送ってくれた、平壌の子どもたちと仲良く遊んだり話したりしてみたい。私たちの絵を持って平壌に行くのをとても楽しみにしています」と話した。

[朝鮮新報 2007.7.4]

6.15発表7周年に思うこと

  歴史的な6.15共同宣言発表から7年の歳月が流れた。
 その発表の年の2000年から平壌常駐記者として北南統一行事や当局会談を現場で取材してきた者として、いろんな思いが駆け巡る。
 交流が盛んでなかった初期、北側代表は南の女性がタバコを吸う姿を目の当たりにしては驚き、不快な表情も浮かべていた。北側では、女性はタバコを吸わないのが「常識」となっている。しかし、時の流れとともに、互いの思想と制度、生活文化などを理解するようになった。冗談交じりで、北の男性が南の女性にタバコを勧める光景も見られた。
 サッカーなどの試合でも、北のひとが南のチームを応援し、南が北を応援する光景は今では「当たり前」のこととなっている。
 最近では北南当局間の実務会談や民間交流、北南往来は、よほどのことがないかぎりニュースにもならなくなった。北のサッカー選手団が済州道など南側地域で合宿(今年3月)する時代になった。
 また、北南鉄道連結区間での列車試験運行(今年5月)が行われるなど、過去には「夢」だったことが現実となっている。
 7年間で北南関係は大きく前進した。共同宣言の生活力と威力を感じる。
 しかし、統一にはまだいろいろな障害があるのも事実だ。
 北は「わが民族同士」を強調する反面、南は国際情勢の流れに振り回されている印象だ。6.15大祭典を契機に、北南関係のさらなる発展を期待する。(姜)
[朝鮮新報 2007.6.12]

そこが知りたいQ&A-第21回北南閣僚級会談 なぜ成果がなかったの?

民族重視貫徹できない南

 【平壌発=文・李相英記者、写真・盧琴順記者】第21回北南閣僚級会談が5月29日から6月1日までソウルで開かれた。共同報道文が発表されたものの具体的な合意はなされず、次回の開催日程も決められないまま終了した。会談はなぜ成果なく終わったのか。Buknam21 Q&Aで見た。
                                     北は全体会議基本発言で、南の根本
                                     問題解決のための勇断を促した。

 Q 今回の会談は、開催前から悲観的な見方が多かった。

 A 今会談は、米国の朝鮮に対する金融制裁解除問題が未解決のため、6者会談「2.13合意」の履行が遅れている状況下で開催された。

Buknam21_02 北南関係の発展は南側が民族重視の姿勢をとるのかどうにかかかっている。
(写真は北側団長㊧と南側首席代表)
 またこの問題と関連して、6者会談と北南関係の「速度調整」を主張する米国側の意向を受けた南側が対北コメ借款の履行を留保する姿勢を打ち出したこともあり、難航が予想された。

 一方で、北と南は「2.13合意」の直後、約7カ月にわたって断絶状態にあった関係の正常化に合意、閣僚級会談が再開された。大きな流れで見れば、6者会談の再開や「2.13合意」など昨年の核実験以降の朝鮮半島情勢の新たな局面によって、6.15共同宣言の履行と北南関係の進展に拍車をかけることのできる環境と条件が整いつつあった。それだけに今回の会談の結果は残念というほかはない。

 Q 会談ではどのような提案がなされたのか。

 A 北側は、北南関係の諸問題を民族重視、民族優先の立場から解決していく原則を堅持する、対話の一方を刺激し北南関係を危うくする行為防止のための決定的な措置を講じる、政治、軍事、経済分野の「3つの障壁」除去など北南関係における根本的、原則的問題の解決に協議を集中させることを提案した。

 一方南側は、朝鮮半島の平和定着に関する問題を強調し、▼軍事的緊張緩和および信頼構築に関する協議▼南北国防長官会談の開催▼南北鉄道の段階的開通などの提案を行った。

 Q 共同報道文に反映された内容は。

 A 北南双方は、過去20回にわたる閣僚級会談での成果と教訓を総括し、北南関係を「わが民族同士」の精神に基づいてより高い段階で発展させていくことで認識の一致をみた。

 また、関係発展に向けて原則的かつ実践的な問題について互いの立場を十分に踏まえた提起をし、真しに協議した。

 さらには、6.15共同宣言の基本精神に従って朝鮮半島の平和、北南間の和解と協力の促進に関する問題をこれからも研究、協議していくことにした。

 双方は土壇場で共同報道文の発表にこぎつけ、会談決裂という最悪の結果は免れた。しかし、項目別の具体的な合意はなく内容の乏しいものとなった。

 Q コメにこだわる北側の頑なな姿勢が会談の進展を妨げたという見方もある。

 A 南側は会談開催前から、4月の北南経済協力推進委員会第13回会議で合意した40万トンのコメ借款について、「北側の『2.13合意』の履行如何によって提供の時期と速度を調節する」という立場を明らかにし、会談期間中もコメの提供を留保した。しかし、コメの借款提供は民族内部の相互扶助に関する問題であり、「2.13合意」の履行とリンクさせるべきものではないはずだ。北側は南側の姿勢を問題視し、合意の速やかな履行を求めた。またこの問題が北南関係の障害になってはならないと強調した。

 南側の李在禎首席代表は会談期間中、異例ともいえる大統領との面談を行ったが、最後まで決断を下せなかった。本来の議題に対する実質的な論議に入れぬまま会談が空転した原因は、6.15共同宣言の精神に背き「6.15」を「2.13」に従属させた南側の姿勢にある。

 北側は今会談を通じて、「北南双方が合意した問題が外部勢力の干渉に縛られその履行が中断し、北南関係が外部勢力との関係よりも後ろに追いやられ制限される悲劇的な現実が続いている」(全体会議での基調発言)と現在の北南関係の不安定さを指摘した。北南間のコメ借款合意の履行に関する問題は、南側の6.15共同宣言履行と北南関係発展の意志を計る尺度だといえる。

 Q 今後の北南関係に及ぼす影響は。

 A 北と南は閣僚級会談の再開で関係正常化への道を歩み始めた矢先、またしても、外部の論理に左右され「再開と中断を繰り返す悪循環」(北側・権浩雄団長)を露呈した。南側は今回の会談の教訓を生かし、民族重視の立場から問題解決を図るべきだろう。

 今月中旬には、6.15共同宣言発表7周年を記念する民族統一大祝典が平壌で開催される。当局代表団の参加の可能性に注目が集まっている。各種経済協力事業も日程に上っている。6.15共同宣言の理念を堅持し、複雑な情勢を有利な方向に導いていく「成熟した北南関係の姿」を内外に示すことが何よりも求められる。
[朝鮮新報 2007.6.8]

平壌―南浦のコースで、北南自転車大会

200余人の市民、愛好家らが参加 統一の走路をともに

 【平壌発=文・李相英記者、写真・盧琴順記者】北南統一自転車競技大会が5月27日、平壌―南浦高速道路のコースで行われた。大会は、北側の民族和解協議会(民和協)と南側の「民族21」(月刊誌)、日刊スポーツの共催。北側から50余人、南側から150余人の各界各層市民、自転車愛好家、関係者らが参加した。
                            ◇              ◇
 競技に先立ち、スタート地点の万景台学生少年宮殿前で記念行事が行われた。
 民和協のパク・キョンチョル副会長は、「北と南の自転車愛好家らがともに走ることができるのは、『わが民族同士』の理念がもたらした輝かしい結実だ」と指摘し、「全民族の願いを抱いて統一の走路を走る参加者らが競技大会を通じて民族の和解と団結、統一の意志を内外に力強く示してほしい」と述べた。 
Jajungo01_1 平壌-南浦間のコース、
往復40キロメートルを走る
                                  万景台学生少年宮殿前で行われた記念行事Jajungo02_1
 「民族21」の安英民社長は、「自転車は南側でもっとも大衆的なスポーツのひとつで、北側でもまた、いちばん身近な生活手段の一つだと思う」と述べ、「6.15共同宣言発表7周年を前に行われる今大会を通じ南北がともに和解と団結、平和と統一をとげよう」と強調した。
 午前10時10分、北と南の選手らがいっせいに出発。平壌-南浦高速道路の往復40キロメートルの区間を民族の和解と統一に向けて走った。
 競技後の表彰式では1~5着までの選手が発表され記念品が贈呈された。 
Jajungo03_1 統一自転車大会の参加者ら
                                                    表彰された選手たちJajungo04_1
 1位に輝いたのは、平壌市在住のリ・ホナムさん(25)。「初めての北南自転車競技大会で1位になれて本当にうれしい」と語った。2位のパク・キジェさん(ソウル市在住、35)は、「初めて訪れた北側の地を同胞たちと一緒に自転車で走り、胸が熱くなった」と述べながら、次回大会の開催を希望した。
 南側の参加者らは25~29日までの滞在期間、万景台、凱旋門など平壌市内観光をはじめ妙香山を訪れた。

「南北が一つに。意義深い」 南の人気ドラマ「朱蒙」出演の俳優も参加
 日刊スポーツによると、今大会には南の人気ドラマ「朱蒙」に出演したソン・ジヒョさん(リェソヤ役)、アン・ヨンジュンさん(ユリュ王子役)も参加した。
 今回初めて北側を訪れたソン・ジヒョさんは、「こんなに近い場所なのに、訪れるにはいろんな困難があった」としながら、今大会について、「南北がひとつになるとても意義深い大会だった」と述べた。また、アン・ヨンジュンさんは、仕事のスケジュールを調整して参加したという。
                                           南の俳優、ソン・ジヒョさん(左)とアン・ヨンジュンさんJajungo05_1

 70代の高齢者参加
 大会最高齢参加者の南側のソン・ジンギュさん(74)も40キロメートルを完走。完走したソンさんに参加者らは大きな拍手と声援を送った。
 ゴールしたソンさんは、「このまま自転車をこいで軍事境界線を越え、金海にある自宅まで行きたい」と話した。[朝鮮新報 2007.6.4]

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