外務省代弁人が談話発表
【平壌9月25日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国外務省のスポークスマンは24日、「『平和と安定維持』の看板は米国の陣営対決政策を合理化するための手段になりえない」と題する次のような談話を発表した。
最近、米国は「クアッド」首脳会議をきっかけにわが国家の正当かつ合法的な主権的権利行使を中傷、冒涜(ぼうとく)し、集団的な対朝鮮圧迫の雰囲気を鼓吹する重大な政治的挑発を強行した。
ホワイトハウスが、「クアッド」首脳会議が特定の国家を狙ったものではないと強弁を張っているが、今回つくり上げられ、発表された「共同声明」は「クアッド」が米国の一極支配戦略の実現に服従する政治的・外交的道具にすぎないことを示している。
朝鮮民主主義人民共和国外務省は、米国がわれわれの自主権と発展権を乱暴に侵害し、最も敵対的な対決企図を露骨化したことに厳重に懸念を示すとともに、それを強く糾弾・排撃する。
こんにち、米国の冷戦式考え方と陣営対決政策の集中的所産である「クアッド」は、アジア太平洋地域諸国間の不信と対立を助長し、国際的な不安定を招く危険因子となっている。
米国がいわゆる気候変動、食糧安全、保健分野での「協力強化」のような修辞的表現で「クアッド」の対決的本性を覆い隠そうと試みたが、「クアッド」の存在名分と主なテーマが米国主導の「規則に基づく国際秩序」の樹立にあることは周知の事実である。
今回、米国が主権国家の合法的権利行使を「脅威」と描写し、「航行の自由」を口実にして「クアッド」を事実上の国際的「海上警察機構」につくったのは、上記の実体が徹頭徹尾、ワシントンのインド太平洋戦略の付属物であることを示す端的な実例である。
現米行政府が時代錯誤の「少数集団」政治により一層依存している現実は、国際舞台で米国の強権と専横がこれ以上通じず、彼らの外交的空間もそれだけ狭くなっていることを反証するだけである。
正義に挑戦し、時代に逆行する米国の陣営対決政策は、世界の平和と安全保障に最も深刻な脅威を与える有害な根源である。
朝鮮民主主義人民共和国は、国家の主権的権利と安全利益を侵害するいかなる敵対行為も絶対に許さないであろうし、自主と正義に基づく多極化された国際秩序を樹立するための責任ある努力を引き続き傾けていくであろう。(記事全文)
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