6.15発表7周年に思うこと

  歴史的な6.15共同宣言発表から7年の歳月が流れた。
 その発表の年の2000年から平壌常駐記者として北南統一行事や当局会談を現場で取材してきた者として、いろんな思いが駆け巡る。
 交流が盛んでなかった初期、北側代表は南の女性がタバコを吸う姿を目の当たりにしては驚き、不快な表情も浮かべていた。北側では、女性はタバコを吸わないのが「常識」となっている。しかし、時の流れとともに、互いの思想と制度、生活文化などを理解するようになった。冗談交じりで、北の男性が南の女性にタバコを勧める光景も見られた。
 サッカーなどの試合でも、北のひとが南のチームを応援し、南が北を応援する光景は今では「当たり前」のこととなっている。
 最近では北南当局間の実務会談や民間交流、北南往来は、よほどのことがないかぎりニュースにもならなくなった。北のサッカー選手団が済州道など南側地域で合宿(今年3月)する時代になった。
 また、北南鉄道連結区間での列車試験運行(今年5月)が行われるなど、過去には「夢」だったことが現実となっている。
 7年間で北南関係は大きく前進した。共同宣言の生活力と威力を感じる。
 しかし、統一にはまだいろいろな障害があるのも事実だ。
 北は「わが民族同士」を強調する反面、南は国際情勢の流れに振り回されている印象だ。6.15大祭典を契機に、北南関係のさらなる発展を期待する。(姜)
[朝鮮新報 2007.6.12]

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