朝鮮大使が国連事務総長に手紙 在日朝鮮人弾圧問題を国連総会の議題に

 朴吉淵・国連朝鮮大使は潘基文・国連事務総長に5日付で書簡を送り、在日朝鮮人弾圧をはじめ他民族排他主義に関する問題を国連総会の議題に含めることを求めた。書簡の要旨は次のとおり。

 私は国際法で認められた規範に違反し、在日朝鮮人の民族的権利をじゅうりんする日本当局の策動が、今年に入り到底許すことのできない無謀で悪らつな境地に至っている事実に対して、事務総長の注意を喚起する。

 日本公安当局は、年始から数十回に渡り武装した数百人の警察を動員し、総連本部を70425tanap はじめ総連支部事務所と朝鮮学校を含む多くの総連関連施設と在日朝鮮人の自宅を強制捜査し、在日朝鮮人に暴行を加え逮捕する暴挙を行った。

                                                                                                                                               4月25日、日本警察当局は300余人の
                                                                                                                                              警察隊を動員し朝鮮出版会館内部への
                                                                                                                                                       ファッショ的な強制捜査を行った

 2007年4月25日、日本警察当局は朝鮮出版会館内部へのファッショ的な強制捜査を行った。警察当局は、強制捜査に抗議する同胞を蹴るなどの暴行を加えた。

 日本当局はこればかりか、総連組織を抹殺するための陰険な企図のもと、総連中央会館の土地と建物に対する競売を強行しようとしている。日本当局は整理回収機構(RCC)に指示し、総連が提起した誠意ある合理的な債務解決提案を無視し、極めて差別的で不公正な要求を強要しながら問題解決のための努力を一方的に破たんさせた。

 これは在日朝鮮人の民主主義的民族権利の擁護者である総連の活動拠点自体を物理的に除去し、総連と在日朝鮮人の活動を抹殺しようとする策動で、歴代日本のどの政権も行うことができなかった朝鮮に対する凶悪な主権侵害行為である。

 これとともに日本当局は、報道手段を総動員し、総連のイメージを失墜させる謀略報道を大々的に展開し、日本社会に反朝鮮、反総連敵対意識を狂乱的に鼓吹した。

 その結果、現在、日本各地には関東大震災時の朝鮮人狩りをほうふつさせる殺伐とした恐怖の雰囲気が作り出され、半世紀前、日本反動らが朝連を強制解散させたときのファッショ的狂風が再び吹いている。

 総連は過去、日帝が行った犯罪的な朝鮮人強制連行の直接的な被害者らとその子孫である在日朝鮮人の民主主義的民族権利を擁護するために結成された朝鮮民主主義人民共和国の合法的な海外僑胞組織だ。

 在日朝鮮人組織と在日朝鮮人に対する日本当局の弾圧策動は昨日今日始まったことではない。過去数十年間、総連に対する政治的弾圧と在日朝鮮人に対する民族的差別と虐待、暴行など、日本の人権じゅうりん行為は一日もやんだことはなく、これにより日本は、国連人権機構で憂慮の対象となってきた。

 日本当局の在日朝鮮人差別および他民族抹殺策動は、人種と性別、言語や信仰に関係なく、すべての人の人権と根本的な自由の尊重をうたった国連憲章第55章をはじめ主要な国際人権法規に違反する極悪な人権差別行為、特大型人権じゅうりん行為だ。

 朝鮮民主主義人民共和国は日本が過去、朝鮮をはじめアジア各国を侵略し、数千万の無辜の人々を虐殺したのに、自らの罪を認めるどころか美化粉飾している日本の非人間的な行為についてこれ以上黙認できない。

 私は、日本の在日朝鮮人弾圧策動などの他民族排他主義に警鐘を鳴らすため、「現代型の外国人嫌悪」という案件を第61回国連総会の議題に加えること、この手紙を国連総会と安保理事会の公式文書として配布することを要請する。

[朝鮮新報 2007.7.11]

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