外務省代弁人が声明発表

2024年 11月 2日 朝鮮中央通信

 

【平壌11月2日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国外務省のスポークスマンが1日、発表した声明「敵対勢力の軍事的脅威を抑止し、地域で力のバランスを維持するための実践的努力を一層増大させていくであろう」の全文は、次の通り。

朝鮮民主主義人民共和国が断行した最新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星砲―19」型の試射は、わが国家の主権と安全利益に正面切って挑戦し、朝鮮半島地域の平和と安定を露骨に破壊しようとする敵対勢力の挑発的妄動に対する実践的対応の一環として、徹頭徹尾、主権国家の合法的かつ正当な自衛権行使である。

しかし、米国とその追随勢力は朝鮮民主主義人民共和国の当為的な主権行使を悪辣(あくらつ)に誹謗、中傷し、朝鮮半島とその周辺で侵略的性格の連合空中訓練を繰り広げたあげく、われわれの自衛権を重大に侵害する国連安全保障理事会の会議を招集しようとする挑発的企図をさらけ出した。

朝鮮民主主義人民共和国外務省は、不法無法の二重基準と盗人猛々しい詭弁でわが国家の安全環境に危うい状況を作り出そうとする敵対勢力の対決的行為に深刻な懸念を示すとともに、それを主権平等と内政不干渉を核とする国連憲章とその他の公認されている国際法に対する乱暴な違反、国際平和と安全に対する重大な挑戦として強く糾弾、排撃する。

地球上のどこにも、朝鮮半島のように一触即発の先鋭な核対決状態が持続し、主権国家を狙った一方的な軍事的挑発策動と「政権の終焉」のようなごく悪意的かつ刺激的な修辞的威嚇が乱舞する地域は見られない。

今年だけでも、米国と韓国は第3回「核協議グループ」会議、第5回「拡張抑止戦略協議体」会議をはじめ、わが国家に核兵器を使用するための各種の戦争謀議を20余回にわたってこらし、危険極まりない核戦争シナリオを一層具体化した。

それに従って、セオドア・ルーズベルト原子力空母打撃集団、バーモント原子力潜水艦、B52H核戦略爆撃機をはじめとする米国の各種戦略資産がおおよそ10余回にわたって朝鮮半島とその周辺地域に展開され、「フリーダム・シールド」「ウルチ・フリーダム・シールド」「フリーダムエッジ」「アイアン・メイス」「核協議グループ模擬演習」「フリーダム・フラグ」をはじめとするさまざまな反共和国戦争演習が年中休みなく強行された。

常套的威嚇の範囲をはるかに超えた敵対勢力の無謀な軍事的対決騒動は、わが国家の安全権に対する重大な挑戦になると同時に、朝鮮半島を超越した北東アジアとアジア太平洋地域での力のバランスを破壊し得る禍根である。

日を追って危険に進化している米国とその追随勢力の軍事的威嚇に圧倒的かつ絶対的な力を対抗させることで、核戦争勃発の危険を徹底的に抑止し、地域の政治・軍事情勢を強力に統制、管理するのは、われわれの確固不動の戦略的選択であり、意志である。

朝鮮民主主義人民共和国は、いかなる環境の下でも自国の主権的権利と安全および発展利益を揺るぎなく守り、朝鮮半島と地域の恒久的な安定を責任を持って保障するための実践的努力をさらに増大させていくであろうし、現在と未来のいかなる威嚇と挑戦にも断固対応していくであろう。

敵対勢力がわれわれの厳重警告に顔を背けて挑発的に出るほど、より強力な対応力に直面することになるであろう。(記事全文)

 

[Korea Info]

 

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