朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン談話

チュチェ108(2019)年 8月 24日 労働新聞

 

朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマンは23日、日本政府が幼児教育・保育無償化制度から朝鮮学校幼稚班を排除しようとしていることに関し以下のような談話を発表した。(全文)

最近、日本で在日朝鮮児童らを対象に行われている不当な民族差別行為が、わが人民の込み上げる憤りを招いている。

周知のように、日本政府は新たに改正された「子育て支援法」によって10月から実施する「幼児教育・保育無償化」措置の対象から朝鮮学校幼稚班を除外しようとしている。

日本人と同じく消費税納付義務を果たしている在日同胞の児童を無償化対象から除外しようとするのは極めて不公平で悪らつな民族差別行為である。

朝鮮学校幼稚班の児童たちに無償化を適用することは、日本の植民地政策の被害者らの子孫である在日朝鮮人子女たちを当然に保護し優遇すべきは、日本当局の避けられない道徳的義務であり責任である。

朝日平壌宣言にも、在日朝鮮人の地位問題が過去の清算問題の重要な部分であることが明確に示されている。

にもかかわらず、日本政府は朝鮮学校に対する教育補助金の給付を中止し、高校無償化対象から排除したことだけでも飽きたらず、今度は就学前の児童にまで魔の手を広げ、卑劣に振る舞っている。

日本の反動らの不当な差別策動は、在日同胞を丸ごと民族排他のるつぼの中に追いやり、在日同胞社会において民族性を何としてでも抹殺しようとする前代未聞のファッショ的暴挙である。

現実は、過去、在日朝鮮人を差別せず友好的に接すると言った日本当局者の言動が、どれほど偽善的だったかを赤裸々に示している。

とくに安倍政権は、口では「条件無しの対話」を騒ぎ立てながらも、朝鮮総聯と在日同胞に対する政治的弾圧と不当千万な差別行為を狡猾で悪らつに行っている。

わが民族に計り知れない不幸と苦痛を与えた過去の歴史に対し謝罪・反省するどころか、新たな罪悪の歴史を記している恥知らずの妄動は、全朝鮮人民の反日感情を極度に高めている。

尊厳高いわが国の合法的な海外公民団体である朝鮮総聯とわが民族の一員である在日朝鮮人を敵対視しながら、弾圧抹殺しようとする露骨な反共和国敵対行為を絶対に許すことはできない。

朝鮮民主主義人民共和国外務省は、日本政府の無分別な妄動を決して見過ごすことなく、わが公民の尊厳と権益を擁護するため必要なあらゆる措置を講じていくであろう。

チュチェ108(2019)年 8月 23日 

平壌

(記事全文)

 

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