金先敬外務次官が談話発表

チュチェ112(2023)年 6月 1日 朝鮮中央通信

 

【平壌6月1日発朝鮮中央通信】金先敬外務次官が1日に発表した談話「地域の緊張をさらに高調させる危険極まりない海上遮断訓練」の全文は、次の通り。

国際社会の深い憂慮と抗議にもかかわらず、米国と南朝鮮のかいらいがわれわれを刺激する戦争演習騒動に引き続き執着している。

去る3月と4月、その形式と内容において事実上の核戦争演習である「フリーダム・シールド」と「連合編隊軍総合訓練」を繰り広げた米国は5月末、朝鮮南海の公海上で日本、南朝鮮のかいらい、オーストラリアなどの追随勢力と共に「拡散防止構想(PSI)」による海上遮断訓練なるものを強行しようとしている。

2003年に「拡散防止構想」なるものを作り上げた米国はこれまでの20年間、それを系統的に拡大し、反米・自主的な国々を圧迫する手段に利用しようと企んだ。

世界最大の大量破壊兵器拡散国であり、国際的な核不拡散体制の直接的な破壊者である米国が、誰それの「大量破壊兵器の拡散」を統制すると騒ぎ立てること自体が、理不尽であり、国際法に対する愚弄である。

米国がイスラエルの核兵器保有を公然と黙認し、「オーカス(AUKUS)」という核拡散機構を作り上げて国際的な核不拡散体制を自ら破壊しているのがそれを立証している。

南朝鮮とウクライナをはじめ複数の地域に生化学兵器実験室を設けて、全世界に大量破壊兵器をはばかることなく拡散している米国が、「拡散防止」をうんぬんすることこそ、盗人猛々しい行為の極みである。

米国が「拡散防止構想」を作り上げた基本目的は、自分らに従順でない国々に対する一方的な海上運輸遮断と封鎖を合法化して、自分らの覇権戦略を実現するところにある。

米国と南朝鮮のかいらい軍部が、今回の訓練が「防御的」で単なる「拡散防止」を目的にしていると強弁を張っているが、訓練に動員される武力の規模や装備の性能を見れば、朝鮮半島地域で日本、南朝鮮のかいらいとの海上作戦能力を強化し、有事の際に特定の国家に対する全面的な禁輸措置と先制攻撃準備を完備するための極めて危険な軍事演習であることはあまりにも明白である。

特に、米国と南朝鮮のかいらいが歴代最大規模の「連合合同火力撃滅訓練」を行おうとしているのとタイミングを合わせて今回の訓練が行われる事実は、事態の深刻さと危険性を増している。

訓練が行われる場所が領有権問題によって紛争が続いている鋭敏な水域と隣接している事実は、今回の海上遮断訓練がわれわれの周辺諸国を圧迫するための多目的性格を帯びていることを示唆している。

最近、米国が「航行の自由」を口実にして各種の戦闘艦船を台湾海峡に頻繁に送り込んでおり、NATO加盟国がアジア太平洋地域で行われる米国主導の合同軍事演習に引き続き首を突っ込んでいる中、行われる今回の訓練は、北東アジア地域情勢を一層激化させる触媒剤になるであろう。

米国が「拡散防止構想」のような多国的軍事協力の枠組みを引き続き拡大していることで、北東アジアで破局的な軍事的衝突が起こり得る可能性が日増しに現実化している。

諸般の状況は、朝鮮半島地域で緊張を高調させ、核戦争の危険を増大させている張本人が米国であることを再度はっきり実証している。

もし、米国とその追随勢力がわが国家を相手にいかなる敵対的な封鎖行為を企図したり、われわれの神聖な主権を少しでも侵害したりしようとするなら、共和国武力はわれわれに対する宣戦布告として受け入れるであろう。

米国は、われわれの目の前で絶え間なく繰り広げている危険な戦争演習騒動が自滅を促す結果へつながるということを銘記し、朝鮮半島地域情勢を不安定にする敵対行為を直ちに中断すべきである。(記事全文)

 

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