「アジア心臓部の短剣」発言は米国の覇権追求と冷戦式考え方の集中的発現である

2026年 6月 3日 朝鮮中央通信

 

【平壌6月3日発朝鮮中央通信】国際問題評論家である金明哲氏が3日に発表した文「『アジア心臓部の短剣』発言は米国の覇権追求と冷戦式考え方の集中的発現である」の全文は、次の通り。

最近、在韓米軍司令官がある記者会見で韓国を「アジア心臓部の短剣」であると描写して国際的物議をかもしている。

在韓米軍司令官のブランスンは、「中国人が中国東海岸で眺める時、一目に見えるのはアジアの心臓部に刺された短剣である韓国である。日本は一種の盾の役割を果たし、中国が中国南海へ進出しようとする野望を阻止し、南東の方へフィリピンまで進出しようとすることを防ぐ役割を果たす」とうんぬんした。

これに関連して駐韓中国大使館は、中国に対する敵対感と攻撃性でいっぱいになっている発言と烙印を押しながら、ブランスンはラインを超えた、ワシントンの承認を受けたものかと反問した。

韓国も、ブランスンの発言に関連して米国と疎通しているとしなから耐え難い心中を隠せなかったし、メディアはブランスンの主張が韓米同盟と在韓米軍の「中国牽制」の役割を拡大しようとする意図と解釈されうると憂慮を表した。

これにブランスンが自分の発言が脈絡から脱して間違って引用されただの、作戦環境を説明しようとしただけであるだのと言いながらお粗末な弁解を並べ立てたが、彼の主張は米国のインド太平洋戦略実現の前哨基地としての韓国の存在感を再びさらけ出した契機となった。

実際にブランスンの発言は、一個人の即興的な主張ではなく対中国抑止を狙った地域戦略実現において韓国を重要な地政学的道具として利用しようとする歴代米政府の戦略的視覚をそのまま反映したものである。

米国は、すでに1940年代に朝鮮半島はアジアという「肉の塊」を切り取る「短剣」同様であるとしながら韓国を占領し、アジア大陸侵略のための軍事的足場としたし、今日まで地域で米国の覇権を実現するための「短剣」として絶えず磨いてきた。

特に、米国は冷戦の終息後、対中国抑止に目的を置いたアジア太平洋再均衡戦略とそれを具体化し、拡大させたインド太平洋戦略を示し、地域で軍事的優位をの先占することに焦点を集中した。

このために韓国に対する「THAAD」配備と合同軍事演習などを通じて韓国を軍事的によりしっかり掌握する一方、在韓米軍の戦闘力向上と同盟諸国との統合作戦運用能力の向上を加速的に推し進めた。

2004年から在韓米軍を「戦略的機動軍」「地域遠征軍」として改編しようとする構想を披歴してきた米国は、2006年1月、韓国と在韓米軍の「戦略的柔軟性」に対する合意を遂げたのに続けて2010年の米国防総省報告書で「戦略的柔軟性」原則に従って在韓米軍を他の地域に派遣することができるということを初めて明示した。

最近は、米韓の「同盟現代化」をより露骨に標榜しながら昨年11月の第57回米韓定例安保協議会「共同声明」で「全ての地域内脅威に備えた在来式抑止力強化」「台湾海峡での平和と安全保障」をうんぬんしたのに続けて同年12月の「国家安保戦略」報告書で韓国をはじめとする地域同盟国が敵対国を抑止し、「第1列島線」を保護するのに必要な能力強化を基本に防衛費を増やすようにすべきであると強調した。

このような政策基調に従って米国は、韓国に多目的無人機MQ9リーパーをはじめとする「遠征偵察大隊」を創設し、「超強力飛行団」の新設のためにF16戦闘機を増強配備するなど武力増強策動に執着した。

最近も韓国に24機の新型海上作戦ヘリMH60Rと攻撃ヘリAH64Eアパッチ用の部分品の販売を承認し、「第1列島線」内で周辺諸国を牽制することを目的に創設された米陸軍の多領域迅速機動部隊の訓練を強行しながら地域での米軍態勢調整を推し進めた。

国際メディアと専門家らは、米国のこのような企図がアジア太平洋地域で主要敵手国を抑止するのに集中する方向で在韓米軍と韓国軍の役割と使命、軍事的態勢を調整するためのことであると一致して評している。

このように見るとき、国際社会の憂慮をかき立てている米韓間の原子力潜水艦協力と核および在来式武力統合も結局は、地域で米軍の「戦略的柔軟性」を保障する一方、韓国を対中国抑止に有用に利用しようとする企図と直結しているということがよく分かる。

これら全てのことは、アジア太平洋地域で自国の主要ライバルを包囲抑止するのに基本の目的を置いた米国の新たな国家防衛戦略で米韓同盟が核心軸と位置づけられていることを明白に実証している。

日ごとにより一層対決志向的に進化している米韓同盟は、アジア太平洋地域で軍事的緊張の度合いをさらに強め、恒常的な不安定を生じさせる根本要因となっており、これは平和と安定を志向する地域諸国と国際社会の当然な警戒心を呼び起こしている。

最近、地域諸国の中で米韓同盟強化に対する非難が高まり、特に韓国内で韓国が米中競争関係の中で戦略的岐路に置かれており、結局は第2のウクライナのような境遇に瀕しかねないという憂慮の声が高まっているのが決して理由なきことではない。

在韓米軍司令官の今回の発言は、朝鮮半島と周辺地域を陣営対決と新冷戦の基本戦場としてきた米国という平和破壊の張本人、世界最悪の戦争帝国の凶悪なざまを直接見せている。

アジア太平洋地域で反帝・自主勢力に対する集団的抑止力を強化しようとする米国の企図は、必ず周辺の大国の安全上憂慮を誘発させるであろうし、それを相殺するための協力強化を促すようになるであろう。(記事全文)

 

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