崔善姫外相が談話発表
【平壌9月30日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国の崔善姫外相は30日、次のような談話を発表した。
9月29日、米国とその追随諸国は国連安保理の非公開協商を招集して、朝鮮民主主義人民共和国の神聖不可侵の憲政活動と自衛的国防力強化措置を非難する醜態を演じた。
私は、わが国家の正々堂々たる主権行使を「挑発」や「脅威」と言い掛かりをつけた米国をはじめとする敵対勢力の不法非道な振る舞いを朝鮮民主主義人民共和国の自主権に対する正面切っての挑戦、主権国家の内政に対する露骨な干渉とらく印を押して強く糾弾、排撃する。
米国とその追随勢力が朝鮮民主主義人民共和国の「政権の終焉(しゅうえん)」を国策に宣布して、朝鮮半島地域の平和と安定を破壊する軍事的挑発を絶えず働いていることに対しては国連安保理が徹底的に顔を背けながらも、わが国家の合法的な主権的権利行使に対してだけ問題視するのは、極端な二重基準である。
主権国家の立法活動と合法的宇宙の使用、正常な対外関係の発展を問題視する国連安保理の不正常な振る舞いは、敵対勢力の国連「決議履行」の主張が本質上、朝鮮民主主義人民共和国の徹底的な国権放棄を意味するということを証明している。
責任ある核保有国としての共和国の法律的地位を最高の水準で固着させたのは、朝鮮民主主義人民共和国の国家防衛力強化と国威向上のための歴史的過程における必然的帰結である。
核保有国地位の憲法化は単に、国家最高法典の条項を修正、補足する改憲活動ではなく、朝鮮民主主義人民共和国の富強・繁栄のための万年の大計を保証し、核主権守護の強力な法律的武器をもたらしたところに重大な意義がある。
わが国家の安全保障において核が占める地位と役割は、外部からの敵対的脅威と現在と未来の世界地政学的力学構図の変遷を正確に反映している。
半世紀以上、持続した米国とその追随勢力の絶え間ない反朝鮮核威嚇が朝鮮民主主義人民共和国の核保有を触発し、核戦力強化の不断の前進過程を促した決定的要因、前提になってきたのは、誰も否定できない厳然たる現実である。
米国がわれわれが核を保有する数十年前から朝鮮半島地域を核化し、朝鮮民主主義人民共和国に対する核威嚇を絶えず増大させてきたので、やむを得ずわれわれも核を持たなければならなくなったというのが、消すことも、修正することもできない歴史である。
米国とその追随勢力が朝鮮民主主義人民共和国に対する核兵器使用を政策化、制度化するのに対処して、われわれが国家安全保障において核の役割を強め、その法律的、制度的地位を強固なものにするのは、誰もけなせない主権国家の自主的権利である。
米国という帝国主義の実体が存在する限り、核保有はわが国家の運命的選択である。
米国をはじめとする敵対勢力がわれわれに非核化を強要して核保有国としてのわが国家の憲法的地位を否定したり、侵奪しようとしたりするなら、それはすなわち憲法放棄、制度放棄を強要する最も重大な主権侵害、違憲行為に見なされる。
この機会に、公平と公正を喪失したまま、米国に絶対的に追随して不法非道な二重基準をためらうことなく適用している国連安保理に警鐘を鳴らす。
われわれは、朝鮮民主主義人民共和国の神聖な主権的権利を奪おうとする敵対勢力のあらゆる企図を最も強力かつ圧倒的な対応力で抑止するであろうし、外部の敵対的行為から国家安全の最高の利益である核保有国地位を徹底的に守っていくであろう。(記事全文)