〈本の紹介〉 アメリカを屈服させた北朝鮮の力

先軍政治をわかりやすく解説Songun_bk

 ソ連、東欧社会主義圏の崩壊を前後して米国が騒ぎ出した「核疑惑」騒動に端を発する約 20年間の朝米対決は、いま終息に向かいつつある。米国の戦争政策にたいする決定的な抑止力を保持し、平和を確保した朝鮮民主主義人民共和国は、2012年に強盛大国の門を開くという目標をかかげて、経済建設に主力を注ぐにいたった。

 日本のマスコミは朝米対決の本質をわい曲するばかりでなく、この対決における朝鮮の勝利を隠ぺい、または矮小化しようと懸命である。だが、朝鮮の対米勝利の意味はとてつもなく大きい。南朝鮮のハンギョレ新聞は「韓半島檀君以来、最大の外交戦」と書き、オーストラリア国立大学ガバン・マコーマック教授は「東アジアの地殻変動」と呼び、マサチューセッツ工科大学ノーム・チョムスキー教授は「朝鮮半島情勢の進展は五百年にわたる西欧支配の分岐点」と評した。

 ほかの国なら、とうの昔に十回倒れても不思議ではない苛酷きわまる苦難を突破して、朝鮮人民が今日の勝利と栄光を手に入れた秘訣は何か。

 それがまさに先軍政治である。

 本書は先軍政治とは何か、先軍政治誕生の背景とその普遍性、先軍政治の特徴などについてわかりやすく丁寧に説明している。

 先軍政治そのものは、金日成将軍の抗日闘争からはじまり、現在にいたっているが、それを金正日総書記が先軍政治と名づけたのは近年のことである。したがって、先軍政治にたいする理論的研究はまだ日が浅い。先軍政治について真正面から論じた日本語の書物はほとんどない。現時点では、本書を読まずして先軍政治を語ることができない。

 本書によって、日本のマスコミで曇らされた目を拭えば、勝利にたいする読者の信念と民族的誇りはいっそう深まるであろう。(朴鳳瑄著、発行所=雄山閣、問い合わせ=TEL 03・3262・3231、定価=3570円、本体3400円+税)(李東埼、ジャーナリスト)

[朝鮮新報 2008.2.15]

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