朝鮮民主主義人民共和国李容浩外相の談話

チュチェ108(2019)年 8月 23日 朝鮮中央通信

 

朝鮮の李容浩外相が23日、米メディアのインタビューに答えたポンペオ米国務長官の発言に対して以下のような談話を発表した。(以下全文)

8月21日、米国務長官・ポンペオが米国の新聞とのインタビューで、「もし北朝鮮が非核化をしないなら米国は歴史上最も強力な制裁を維持しながら、非核化が正しい道であることを確かめられるようにする」という妄言を放った。

犬の尾は三年たってもイタチの毛にならぬというが、やはりポンペオはどうしようもない米国外交の毒草である。4月24日にもポンペオは、米国メディアとのインタビューでいわゆる「経路変更」を云々し、酷いしっぺ返しをうけている。

世界のいたるところでアメリカ中央情報局の最も邪悪な手法を外交手段として用いていることによって、多くの国々ら激しい非難をうけているポンペオが、まともな主張をするはずはまったく無いだろうが、朝米対話がいっそう注目を浴びている時に、それも米国交渉チームを指揮するという彼の口から、このような妄言が次々と放たれていることを無頓着に見過ごすことは出来ない。

因果応報という言葉通りに、ポンペオが人間の初歩的な義理も、外交トップとしての体面もかなぐり捨て、われわれに悪態をついた以上、私もやはりそのようなレベルで対応するしかない。

果たして彼が、ピョンヤンを何度も訪問し、わが国務委員長同志の接見を受け、非核化を哀願し、新しい朝米関係樹立を唱えていたそのポンペオだというのか?

イタチにもメンツがあるというが、どうして彼がそのような妄言をむやみにくどくど吐くのか、本当に厚かましいことこの上なく、このような人物と対座して何の問題を解決できるのかという失望感が増すだけである。

朝鮮半島の核問題を生じさせ、その解決を困難にさせる張本人が米国であるということは、全世界が知っている事実である。

ましてや、6.12朝米共同声明採択以後、米国がやったことといえば、朝鮮半島とその周辺でわれわれに反対する戦争演習を絶え間なくくり広げ、戦略資産を引き入れ、問題をより複雑にしたことだけである。

にもかかわらず、ポンペオが事実を捻じ曲げ、旧態依然の制裁を再び云々しているのを見ると、彼は確実に、理性的思考と合理的な判断力が欠如しており、朝米交渉の前途に暗い陰のみを落とす妨害者だということが明らかである。

仕事がうまくいっている最中に、ポンペオが口を差し挟めば仕事がもつれ、結果が台無しになるのを見れば、彼が米国の現在の対外政策よりも、これからのより大きな「政治的抱負」を実現することに、より大きな関心を持っているに違いない。

われわれはすでに、米国側に聞き分けられるほど説明もし、最大の忍耐心を施して時間も与えた。

しかし、いまだに米国が制裁ですべてをなし遂げられるという当てにならない夢を見ているなら、勝手に夢を見るように放置するか、さもなければその夢から覚めるようにするしかない。

われわれは、対話にも対決にも、すべて準備ができている。

米国が対決的姿勢を捨てず、制裁などを持ち出して、われわれに立ち向かおうとするなら、それは誤算である。そうであるなら、われわれは、米国の最も大きな「脅威」として長く残るであろうし、米国が非核化のために自らが何をなすべきかを必ず悟るようにするであろう。(記事全文)

 

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