高校無償化:고교무상화 / 裁判判決 2017年9月13日(水)午後2時!!

■東京朝鮮高校生の裁判を支援する会■

 

9月13日に判決!勝訴を勝ち取ろう!!
-第14回口頭弁論報告

● 弁論終結

5月16日の第14回口頭弁論は、「判決期日は9月13日午後2時」と告げられて、わずか数分で終結しました。本来は4月の第13回口頭弁論で地裁の結審のはずでしたが、4月に裁判長が交代し、新任の田中一郎裁判長がこれまでの書面を読むために、結審が5月16日に延期になったものでした。それでもこの日も197名の傍聴希望者が「結審」の場に居合わせようと傍聴抽選に並びました。

法廷はあっという間に終結し、傍聴者はこのまま席を立っていいのか?と戸惑うほどでした。しかし裁判長は丁寧な態度で原告・被告双方の弁護団に弁論終結を確認していましたので、すでに弁論は尽くされ、あとは判決を待つばかりとなりました。

9月13日の判決には、結審日の二倍、三倍の支援者が裁判所前に集まって原告を応援し、正義と法理にのっとった正しい判決が出されるよう見守りましょう。

● 裁判報告集会

そのまま参議院議員会館内で行われた裁判報告集会に向かったので、傍聴できない人たちのための「ミニ学習会」にも、ほとんどの人が間に合って、ミニ学習会を共有できたようです。毎回スクリーンを使ってわかりやすい学習会を用意してくださった留学同(日本の大学に通う在日朝鮮人学生の団体)の皆さんに、傍聴者の一人として改めて感謝申し上げます。

 

 

裁判報告会では李春煕弁護士から、まずは傍聴に集まった皆さんにこの日の法廷があまりにあっけなく終了したことにお詫びが述べられました。そして「東京朝鮮高校生裁判」の始まりから解説していただき、3年前の提訴以来の流れをとらえ返すことができました。

喜田村洋一弁護団長を中心とする東京弁護団は多彩な弁護士の集まりで、それぞれの専門性を生かした強力な弁護団であること、東京が一番遅い提訴となったが、裁判のポイントをどこに置くか、練りに練って、主張したいことは沢山あってもポイントを絞り込んで絶対負けないという構成を考えたと述べられました。

高校生(当時)が原告になるということで、原告の氏名を報道機関等にも一切伏せる措置を取り、第1回の法廷で、原告を代表して二人の陳述が行われたが、法廷では傍聴席に対して壁を設けて声だけ聞こえるが姿は見せないようにするという異例の措置をとったこと、それはとりもなおさず、在日が日本社会で攻撃にさらされているということであり、弁護団も原告たちを守る壁にならなければならないという思いを強くした、と振り返っての思いも述べられました。

李春煕弁護士の報告を、要約します:

朝鮮高校に対しての不指定通知には、①「規定ハ」の削除 ②規程13条に適合すると認めるに至らない、という2つの理由が書かれていた。

しかし国側は、裁判前の弁護団からの問い合わせに対して、②が主な理由であって、①は念のために書いただけだと回答していた。つまり、朝鮮高校に問題があり基準を満たしていないからだ、としてきた。だが、第9回口頭弁論で国に開示させた決裁文書では、「規程ハ」の削除により朝鮮高校を不指定にすると書かれていた。また、下村博文文科相の就任直後の閣僚懇談会で、下村文科相の発言「拉致問題もあるので不指定にしたい」、それを受けて安倍首相の発言「その方向でしっかり進めてくれ」という発言が文書に添付されていた。政治外交的な理由で朝鮮高校の不指定が行われたことは明らかだ。

不指定の本当の理由を明らかにするため、弁護団は不指定処分当時の文科省の担当者として中村氏を証人として呼びたいと申請した。この問題の他の裁判で文科省の担当者を証言に引っ張り出した例はない。裁判所は証人を呼ぶことに積極的であったために国側はあわてて、呼ぶのであれば中村真太郎氏よりも、その上司の望月禎氏の方が事情をよくわかっている、と言いだした。すると裁判所は、中村氏と望月氏を両方呼びましょう、と2人を呼ぶことになった。原告の学生2人も証言に立った。

文科省の役人の証言の態様を見れば、国側の矛盾は明らかである。

役人は理詰めで訊かれると嘘を突き通せないところがあるのか、と思った。それまで議論した結果として「規程13条に適合すると認めるに至らない」という結論になったのであり、「規定ハ」の削除が先行したのではない、と言いつくろおうとしたが、喜田村弁護士に時系列で理詰めで訊かれていって、しどろもどろになった。

この裁判で我々は段階を踏んでどんどん、勝訴の確信を持つようになった。

以上のような力強い李弁護士の報告のあと、当日出席の各弁護士から「この裁判で一番印象に残っていること」が述べられました。

 

 

康仙華弁護士:(一番印象に残っているのは)朝鮮高校が無償化の対象が外されたこと、それ自体。2009年に京都で弁護士登録をした。当時京都で朝鮮学校への襲撃があった。「朝鮮学校は学校ではない」等という在特会の言葉に心が折れそうになった。それがまさに国の朝鮮高校外しの理由だと思う。

金舜植弁護士:どういう形の裁判にするか、悩んだ。高校生を原告とすることについて。しかしこれは朝鮮高校で学ぶ権利の問題であり、学生も悩んで自ら手を挙げた。「政治外交上の理由で、自分にはどうにもならない」と失望するわけだが、しかし自分が原告になることで変わるかもしれない、と希望を持つ。それがこの裁判だ。

国が不指定にした真の理由は拉致問題だ。審査している間に根拠となる省令を変えてしまう、という国の不誠実こそが問題であり、問われているのは国の行為であることが、裁判でうまく出せたと思う。

師岡康子弁護士:なぜ子どもたちが原告か? 不利益はないのか? と保護者に訊かれた。そこは申し訳ない。この裁判は勝たねばならない。朝鮮バッシング、無償化外し、補助金も止める、この流れを止めなければならない。今回、私たち東京の弁護団は、無償化法の目的に反する省令「改正」はまさに違法であるという点に論点を絞り込んでいる。ある意味、朝鮮高校出身の弁護士にとって歯がゆい裁判だと思う。ピンポイントでの闘いであり、これが差別だと認めさせたい、国連からの勧告等という論点を捨てて、ピンポイントで勝とうとしている。

弁護団の発言の後、会場からの質問として、「娘が高校3年のとき無償化問題が起こった。娘が初めて『オンマー、差別ってあるんだね』とつぶやいた。 絶対勝てる、とは思うが、もし負けるとしたら?どういう理由か?」と質問がありました。これに対して金弁護士からは、「我々は論理を尽くしてきた。闘いつづけるしかない。」ときっぱりとした答えがありました。

美術部の生徒によるパフォーマンス

毎回の裁判報告会で高校生からの発言がありますが、今回は美術部の生徒さんたちによるすてきなパフォーマンスで、地裁の結審が飾られました。

白い半透明の傘を広げて並べて持って、傘の奥から「差別という暴風の中で必死に学校に向かっている」と一人が語りだしました。並べた傘を壁に見立てて、一人ずつ傘を外して顔を現しながら、「必死に叫び続けることで壁を越えていこう。」「お互いを知って、仲良くしましょう!」「異国で生まれた私に祖国というものを与えてくれた朝鮮学校。いつか分かり合える日まで頑張ろう。」「壁は永遠に続くように思うが、壁は幻影だ。僕らの力で消えていくものだ。目を覚ましましょう。」「民族教育を受けるのは権利!」「過去をちゃんと知りましょう!」「お金が欲しいから、と言われるが、学校運営にはお金がほしい、それ以上に学ぶ権利が保障されるべきだ。」「この隔たりを打ち破って、我々の壁をこわそう!」「どれだけ叫べばいいのだろう。何度もくじけそうになりました。声が届く日まで、必ず届くと信じて。」「同志たち、ガッツ出せ!」・・・一人一人のメッセージとともに傘が外されて最後に全員の顔がそろいました。

こんな風に視覚に訴えて呼びかけてくれる賢い若者たちとともに、幻影にすぎない壁を越えていこうと、思いを新たにすることができました。

 

支援する会の共同代表、長谷川和男さんからは、

「判決日の9月13日には、これまでの数倍の人の輪で裁判所に集まろう」

と力強い提起がありました。日本の司法に、法にのっとった当たり前の判決を出してほしい、勇気をもって司法の独立を示してほしい、と祈るような気持ちを込めて、司法を信じ、勝訴を確信しています。

 

 

判決は9月13日(水)14時、集合時間や当日の行動については、改めてお知らせします。法廷に入れなくても裁判所前で待機して、勝訴判決を持って法廷から飛び出してくる弁護士を迎えたいと思います。

折から、参議院議員会館の外では「共謀罪」反対集会が開かれ、沢山の人たちが参議院議員会館前から衆議院議員会館前までびっしりと壁沿いに並んで声を上げ、夜まで座り込みと集会は続きました。「説明できない法律つくるな」という叫びは、「説明できない不指定するな」という怒りとも重なって、改めて「国の法律はどうなっていくのだ?」「なんとかしなければ」という思いを深めた日でした。

(東京朝鮮高校生の裁判を支える会会員・池田)

 

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