金先敬外務次官が談話発表

チュチェ112(2023)年 8月 15日 朝鮮中央通信

 

【平壌8月15日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国外務省の金先敬国際機構担当次官は15日、次のような談話を発表した。

朝鮮民主主義人民共和国との対決で力の劣勢、外交的劣勢、道徳的劣勢に陥っている米国の哀れで醜い姿が、国連安保理でもそのまま再現されている。

米国が日本、アルバニアのような追随勢力をけしかけてわれわれの「人権問題」を論議する国連安保理公開会議の招集を求めたのは、朝鮮民主主義人民共和国に反対する対決意識が骨髄に徹した米国の醜悪な敵対的面貌を赤裸々に暴露すると同時に、米国の強権と専横に押さえられて機能不全に陥った国連安保理の現在の実態を明白に見せている。

朝鮮民主主義人民共和国は、米国の卑劣な「人権」騒動をわが国家の尊厳と自主権に対する乱暴な侵害、重大な挑戦と烙印(らくいん)を押し、それを断固と糾弾、排撃する。

人権問題の非政治化の原則と国際平和と安全保障が使命である国連安保理の権能に全くふさわしくなく、誰それの「人権問題」を無理押しにテーブルの上に上げようとする米国の非常識で強盗さながらの振る舞いは、国際平和と安全に最大の脅威となる米国の正体だけを浮き彫りにさせるだけである。

国連安保理の議長国という体面まで全て投げ捨てて、人知れず主権国家を不当に非難する会議の場を奇襲的につくり上げて、無力な議長ポストをかろうじて延命しなければならないのがまさに、「超大国」に自称する米国の現状である。

もし、国連安保理で、ある国の「人権問題」が取り扱われなければならないのなら、各種の社会的悪弊で腐敗し切った反人民的な悪の帝国である米国から取り扱われてこそ、当然である。

自国の社会に蔓延する人種差別、銃器犯罪、児童虐待、強制労働行為を黙認、助長したことにも満足せず、他国に反人倫的な人権基準を強要して内部の不安定と混乱を助長する米国こそ、国際平和と安全に対する深刻な脅威の中の脅威であり、国連舞台で当然、取り扱われなければならない堂々たる犯罪国家である。

このような国家犯罪集団が国連安保理常任理事国と自称して、誰それの「人権問題」を取り上げる会議を招集すること自体が、人権に対する愚弄であり、国際社会に対する欺瞞(ぎまん)である。

われわれの思想と体制を圧殺しようとする米国の強権と専横が限界線を越えているこんにちの現実は、われわれをして米帝国主義者にはいかなる慈悲や寛容も絶対に必要でないという鉄の真理を再び刻み付けさせている。

最も敵対的で現実的な米国の安保脅威に直面した朝鮮民主主義人民共和国にとって国権守護はすなわち、人権守護であり、国権守護のために使用可能な全ての手段を活用するのは誰も拒否できない主権国家の合法的権利である。

朝鮮民主主義人民共和国は、米帝国主義者との政治的・軍事的対決にはもちろん、思想的対決にも準備されており、全ての選択肢をもって米国の振る舞いを厳正に注視している。

無謀な「人権」騒動は、傾いていく米国の運命を維持するにはあまりにも不足な選択であり、米国を一層窮地に追い込む結果だけをもたらすたわいない行為になるだけである。

国連安保理の加盟国は、朝鮮民主主義人民共和国の「人権問題」を上程させた米国の下心が普遍的な人権保護の概念とは絶対に無関係であり、自分の偏狭で覇権的な地政学的目的を実現しようとすることにすぎないということを正確に認識し、それに対して正しい立場と態度を取るべきであろう。

この機会に、われわれは米国がすることなら無鉄砲に追随する一部の勢力に大勢をはっきり見て正しく行動することを厳重に警告する。

朝鮮民主主義人民共和国は、朝鮮半島地域と世界の平和と安定を脅かす米国のいかなる敵対行為にも断固と対応するであろうし、最高の人権である国家の自主権と人民大衆の利益を絶対的に守っていくであろう。

米国が国連安保理の議長ポストを占めた今年の8月は、国連史で最も恥ずべき月に記録されるであろう。(記事全文)

 

[Korea Info]

 

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