「平和」の看板を掲げた対決と戦争拡大の謀議  朝鮮中央通信社論評

チュチェ113(2024)年 6月 14日 朝鮮中央通信

 

【平壌6月14日発朝鮮中央通信】ウクライナの「発起」と「要請」によってスイスで「世界平和サミット」なるものが近く開かれる。

サミットが迫るにつれて、平和を志向する人類の念願まで巧妙に悪用する米国と西側、ゼレンスキーかいらい一味の不純な企図がより一層浮き彫りになって国際社会の糾弾を呼び起こしている。

主人の覇権戦略の実行に便乗してロシアの安全利益を重大に侵害した代償をどっさり払っているゼレンスキーは、年明けから米国とNATO加盟国、複数の国際会議場を訪ね回って「平和会議」を哀願する請託外交を行う、誰それを「招待」すると言いながら奔走した。

現在のウクライナ事態の張本人である米国も、日を追って劣勢に陥る手先の哀れな境遇とNATO加盟国の中で増大する「ウクライナ支援疲労感」を国際的な対ロシア圧迫共助で挽回しようとする腹黒い下心の下、自分らの手先と付添い人を愚かな茶番劇の主役に登場させた。

しかし、隠すことほど現わるものであるように「世界平和サミット」が回生の活路を開いてみようとする主人と手先の陰険な政治的謀略の所産であることが全世界にことごとくさらけ出されている。

会議の名称にはもっともらしい外皮をかぶせたが、ウクライナ問題解決の基本当事国であるロシアの参加もなしに何らかの「平和」についてうんぬんすることこそ理に合わない。

キエフが提案した議題もやはり、西側諸国が自ら認めたようにまるで「敗戦したロシアに強要した降伏書」を連想させるもので、モスクワの立場では絶対に許されないものである。

言い換えれば、ロシアが確固たる勝勢を維持している現下の状況で西側とウクライナのかいらい一味が実現の可能性もない「最後通牒」のような内容を会議の議題にしようとするのは相手に対する極度の敵意の発露であり、それを柱にして反ロシア同盟を維持しようとする不純な企図の表現である。

このような会合が対話と平和のための会議になり得ず、世界を欺まんする対決茶番劇、戦争拡大鼓吹劇になるのは、そこへ行ってみなくても分かる。

ロシアはすでにスイス会議の目的がウクライナ事態を解決するための方途を討議するところにあるのではなく、自国に許せない最後通牒を作成して提示するところにあると暴き、平和ではなく反ロシア孤立・圧殺を狙ったいかなる行事にも参加する考えがなく、会議の議題から正しく定めることを強く主張した。

多くの国も、当然ロシアとウクライナの双方が認め、各側が平等に参加して全ての平和方案を公正に討議すべきであると主張して今回の会議参加を拒絶した。

竜頭蛇尾のようになってしまった「平和サミット」を巡って主催国の言論までも「西側仲間の酒宴」に描写し、BRICS諸国をはじめ多くの国の立場を考慮しない会議が破たんの運命を免れないであろうと予測的評価を出した。

結局、主人の操りによってゼレンスキーかいらい一味が力を入れて準備する謀議は米国に追随して「対ウクライナ軍事支援」というくびきを脱ぎ捨てられなかったNATOの「頑迷な固定資産」を主とする付添い人だけが集まって自分らの外交的失敗を自認し、「慰労」する恥ずべき様子を演出するようになっている。

「平和」の美名で対決と戦争をそそのかそうとする連中が顔を出して謀議する陰謀的な会議が国際社会から非難されるのは、あまりにも当然である。

今、米国と西側がどうしてでもウクライナ戦場の形勢を逆転させようとゼレンスキーかいらい一味に対する軍事的支援と共に国際的な反ロシア対決戦線の形成に執着しているが、それは我が手で首を絞めるような自滅行為であり、特に「平和」から日増しに遠くなる道になるだけである。

米国と西側がこのような茶番劇を引き続き演じる場合、世界は没落した家のみすぼらしくて哀れな巫女遊びだけを見物することになるであろう。

真にウクライナ事態の解決と世界の平和を願うなら欺まんと偽善ではなく、真心と誠意をもって双方を会談のテーブルに公平に対座させるのが有益で正しい行動になるであろう。(記事全文)

 

[Korea Info]

 

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