米国と西側は軽率な醜態が招く破局的結果について熟考する方がよかろう

チュチェ113(2024)年 9月 20日 朝鮮中央通信

 

【平壌9月20日発朝鮮中央通信】国際問題評論家のシム・ミン氏が発表した文「米国と西側は軽率な醜態が招く破局的結果について熟考する方がよかろう」の全文は、次の通り。

最近、日増しに無分別になる米国とNATO(北大西洋条約機構)の反ロシア対決狂気によって、全世界に新たな戦雲が垂れ込めている。

メディアの報道によると、去る13日、米国のワシントンではウクライナの西側産長距離兵器の使用制限措置を解除する問題を巡って米英間の首脳会談が行われ、16日にはNATO事務総長がウクライナの西側産長距離ミサイル制限措置の解除のための対話が行われているのを歓迎する、長距離ミサイル使用制限措置を解除するのは各国が自由に決定する問題である、とでまかせにしゃべった。

ウクライナに提供された西側産長距離兵器の使用制限措置を解除する問題が浮かび上がったのは今回が初めてではないが、米国と英国がこの問題をもって密談を行ったのについでNATO事務総長がそれを積極的に歓迎する立場を示したことを通じて、ロシアにどうしてでも戦略的敗北を与えようとする米国とNATOの腹黒い下心はいつになっても変わらないし、それを達成するために一層狂奔していることがよく分かる。

問題は、米国とNATOがウクライナの長距離兵器使用制限措置の解除が自分らにとって死刑宣告同様の危険極まりない行為であることを分かっていながらも、自らその道へ足を速めていることである。

自分らの戦略的ライバルであるロシアを倒すことができるという治癒不能の誇大妄想狂にかかって、後のことを考える初歩的な意識も、その悪結果に対処するいかなる能力もなしに自分の生存を脅かす惨禍を自ら招いている。

すでに、ロシアは米国とNATOの長距離兵器使用制限措置の解除をウクライナ紛争に対する直接的な参戦と見なすであろうし、従って西側が災難的結果を望まないなら軽挙妄動してはならないという明白な信号を送った。

にもかかわらず、米国とその追随勢力が人類の繁栄と発展、平和を一瞬にして全部破壊しかねない危険な賭博(とばく)に引き続き執着するなら、おびただしい災難的結果を覚悟しなければならないであろうし、これまで想像すらできなかった代償をどっさり払うことになるであろう。

忠告するが、米国とNATOはロシアの歴史に記録された2回にわたる偉大な祖国守護戦争がいずれもロシア軍が侵略者の本拠地を余地もなく掃討することで幕を下ろしたという周知の事実を振り返ってみるべきであろう。

最後の賭博によって払うことになる代償は、悲劇的終焉(しゅうえん)だけである。(記事全文)

 

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