わが国家の安全保障領域では米国の「力の万能論」は通じない  朝鮮中央通信社論評

2025年 3月 25日 朝鮮中央通信

 

【平壌3月25日発朝鮮中央通信】米・韓の大規模合同軍事演習「フリーダム・シールド2025」が最高潮に達した中、去る17日から20日までわが国家を直接狙った米・日・韓の3者海上訓練が済州島付近の水域で同時に強行された。

今月の初めから朝鮮半島水域に入ってきて戦争熱を鼓吹してきた米原子力空母カール・ビンソン打撃群をはじめとする3カ国の大小の戦闘艦船と5世代ステルス戦闘機F35など各種の軍用機が群れを成して連続四日間、ヒステリックに繰り広げた3者海上訓練は、そうでなくても険悪な地域の政治・軍事情勢を最大に緊張させた。

敵国は、今回の訓練がわが共和国の核とミサイル能力、特に海上防衛力を制御し、海洋の主権を侵奪するためのものであることをあえて隠さず、はては地域内の主権国家の正常な海上運輸まで力で阻む腹黒い下心を露骨にさらけ出した。

歴史的に、米国主導の多国籍軍事演習は、それ自体だけでも地域と世界の安全保障を重大に侵害する根源となってきた。

にもかかわらず、今年初の米・日・韓の3者海上訓練であると同時に、トランプ政府が発足して初めてとなる3者合同軍事演習が他でもなく、すでに進行中の米・韓の大規模合同軍事演習とタイミングを合わせ、並行して実施された事実は、それが内包している危険性を一層増幅させている。

現実は、わが共和国をはじめとする地域の自主的な国々を抑止し、アジア太平洋の全域を制覇しようとする米国と敵対勢力の冒険的な狂気が前例を完全に脱していることを示している。

既報のように、去る10日からわが国境の南側では米・韓の大規模戦争試演である「フリーダム・シールド」が歴代最悪の記録を更新し、ヒステリックに強行された。

地上、海上、空中だけでなく、宇宙、サイバーを含む戦場領域の全方位的拡大と各級野外機動訓練の急増施行、軍隊と警察、政府機関と地方自治団体、民間人まで総投入される統合防衛訓練の回数の大幅増大など、またもや最高値を更新した「新記録」は、敵が喧伝する訓練の「定例化」「防御的性格」の意味を完全に否定した。

そのうえ、われわれの「核兵器除去」を狙った挑発的性格の特殊戦訓練の強化、生成型人工知能技術をはじめ最先端軍事技術の盗用、新設された戦略司令部、機動艦隊司令部の参加など、新たに添付された変数は、朝鮮半島と地域の情勢を戦争の勃発にまで追い込む張本人が誰なのかを赤裸々に示している。

地域情勢が最悪に達した時に、米国が追随国家と結託して二国間および多国間侵略戦争演習に並行して突入した底意を決して、歴代米政府が追求してきた対朝鮮敵視政策の単なる踏襲や反復だけには見られない。

現米政府が以前の政府の政策と行政命令をトランプの札を裏返すように取り消しながらも、ただ対朝鮮敵視政策だけは執拗に「継承」して凶悪に変異させながら朝鮮半島と地域で多目的の戦争の賭博をより大きく繰り広げようとしているというのが、こんにちの事態を通じてわれわれが下すことになる結論である。

世界最大のホットスポットである朝鮮半島で力の優位を占めようとする米国とその追随勢力の軍事的挑発策動は、われわれがどのような戦略的選択をもってわれわれの敵を手なずけ、ひざまずかすべきかを繰り返し体感させている。

米国の反朝鮮対決狂気がひどくなるほど、国家の安全と地域の平和を守り抜くためのわれわれの努力と行動は加速的に倍加するであろうし、敵対国のいかなる挑発と威嚇も圧倒的で決定的な対応に直面するようになるであろう。

米国の無謀で破廉恥な「力の万能論」がよそでは通じるかも知れないが、わが国家の安全保障領域では絶対に通じない。(記事全文)

 

[Korea Info]

 

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