「皇軍」の亡霊が「よみがえって」いる -朝鮮中央通信社論評-
【平壌3月30日発朝鮮中央通信】「専守防衛」のベールの下、戦争国家に疾走している日本でこの前、海上「自衛隊」の元海将がA級戦犯の位牌が保管されている靖国神社の最高の頭目に登用された。
政客が時を選ばず集団的に神社に参拝するのがありふれた政治的流れとなった島国で、戦犯の亡霊を「自衛隊」の元の実勢が管理することになると見る時、その意味は尋常でない。
今年1月、陸上「自衛隊」の主要頭目を含む数十人が神社に集団的に参拝したかとすれば、2月には海上「自衛隊」の練習艦隊司令部の司令官が昨年5月に手先らをつれ、制服を着用して神社を訪ねて供物をささげ、A級戦犯を慰めた事実があらわになって、またもや国際社会の非難と警戒心をかき立てた。
まさにこのような時に、日本の政客の頭を再侵略熱気で熱していた神社の亡霊が「自衛隊」の元高位長官の指揮の下、「大東亜共栄圏」の昔の夢の実現の直接的担当者のための「精神教育師父」としての役割まで遂行するようになったのである。
すなわち、20世紀に侵略と略奪の道に出た「皇軍」の亡霊が軍国主義毒素に染まり切った現代版「皇軍」―「自衛隊」の身を借りて公然と「よみがえって」いるのが、日本の現実である。
世人の強力な抗議と非難に日本が「個人の自由意思による私的参拝」だの、何のといくら庇護しても、軍国化と報復主義的野望の実現のための神社参拝の真の目的だけは絶対に覆い隠せない。
「個人の自由」であれ、「私的参拝」であれ、靖国神社に参拝したこと自体が、日本が犯した反人倫的犯罪に対する露骨な賛美であり、それに「自衛隊」の内外を出入りする再侵略狂信者がその先頭に立って日本社会に国粋主義的感情を扇動していることによって、危険性はより一層高まるのである。
現在も、日本は歴史歪曲(わいきょく)を通じて過去の犯罪を美化、粉飾し、いわゆる周辺諸国の「増大する脅威」などを唱えて「自衛隊」を先端軍事装備を備えた攻撃武力に不断に拡大している。
歳月がいくら流れ、世代が変わったとしても、変わらないのが日本の再侵略野望であり、それを傍観視すれば、人類がまたもや大きな災難をなめるようになるということは自明の事である。
平和を愛する人であるなら誰を問わず、「皇軍」の亡霊が神社の暗い隈から「よみがえって」いることに警戒心を高めなければならない。(記事全文)
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