歴史の教訓を忘却して終局的破滅へ突っ走る日本 -朝鮮中央通信社論評-
【平壌10月19日発朝鮮中央通信】最近、日本政客の靖国神社への参拝行列が相次いでいる。
17日、首相の岸田が靖国神社への供物奉納で参拝を代わりにし、経済産業相、経済安全保障担当相、経済再生担当相、参議院議長をはじめ政府の閣僚、国会の関係者らが列を成して神社に参拝し、供物を奉納した。
18日は、いわゆる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーのほぼ100人が詰めかけて戦犯らに頭を下げる妄動を振るった。
日本軍国主義の海外侵略および膨張の思想的・精神的温床となってきた靖国神社は、日本の侵略的で極端な民族主義の牙城であり、軍国主義の象徴である。
神社参拝の問題は、侵略戦争に対する日本政府の態度を示すものとして、日本が過去と決別して平和の道へ進むか、でなければ再侵略の道へ進むかを見分ける基準となる。
しかし、日本は国際社会の強い抗議と糾弾にもかかわらず、神社参拝を公式化、定例化しており、毎年、春季、秋季例大祭の期間はもちろん、8・15敗北日と日帝が太平洋戦争を挑発した日をはじめ機会あるたびに政客らが神社に詰めかけて大陸侵略戦争で悪名をとどろかしたA級戦犯の「魂」を呼んでいる。
人類に癒せない傷をつけた戦犯国が挑発者、戦犯の霊魂を慰め、賛美するのはすなわち戦争犯罪そのものに対する称揚として露骨な戦争扇動行為であり、被害国人民に対する冒瀆(ぼうとく)、人類の良心と国際的な正義に対する挑戦である。
限りなく続いている神社参拝の騒動は、軍国主義的体質を少しも変えない戦犯国の様相を明白に示し、その根底には遂げられなかった「大東亜共栄圏」の昔の夢をなんとしても実現しようとする危険な野望がうごめいている。
過去の犯罪に対する罪意識どころか、ひたすら敗北の仕返しにとらわれた日本は、神社を通じて自国民の魂を軍国主義毒素で麻痺させ、社会全般に再侵略熱気を鼓吹して究極的には戦争馬車を稼働させようとしている。
日本が敗北してからもほぼ80年の歳月が流れ、世紀が変わったが、さまざまな危険な思潮によって脚色された軍国主義が現代日本社会を席巻し、他民族に対する蔑視と憎悪、極端な民族排外主義が乱舞しているのは、まさに軍国主義反動勢力が執拗(しつよう)に強行している反動思想の注入、歴史歪曲(わいきょく)、過去犯罪賛美策動の必然的結果である。
敗戦後、米国の積極的な庇護(ひご)と支援の下に復活した日本は、こんにち、海外侵略のための「法的土台」を完備し、先制攻撃能力を備えた名実相伴う戦争国家としての実体をはっきりとさらけ出した。
日本の軍事力膨張は、収拾できない域に至っている。
日本列島が文字通りに米国の侵略戦争の前哨基地、出撃基地に転落したし、今や遠距離打撃能力の保有を公然と唱えてわれわれと中国など周辺諸国を直接打撃する長射程ミサイルの実戦配備まで推進している。
今になって日本は、世界を欺瞞(ぎまん)するために飾りに使っていた「最小限の自衛力維持」だの、「専守防衛」だのという言葉さえもこれ以上口にしていない。
看過できないのは、日本が「大東亜共栄圏」の拡大更新版である「自由で開かれたインド太平洋構想」を持ち出して「クアッド」をはじめとする米国主導の同盟に首を突っ込み、各種の名目の海外派兵に狂奔する一方、米国、かいらいとの3角軍事共助に積極的に加担するなど朝鮮半島問題により深く介入しようと画策していることである。
日本の無分別な策動が遠からずして再侵略へとつながるということは火を見るより明らかであり、これはただ時間の問題である。
歴史の教訓を忘却した日本反動層の振る舞いを黙認するなら、朝鮮半島と地域が戦争の災難の中に巻き込まれるようになり、世界の平和と安全も重大に脅かされるようになるであろう。
侵略と戦争で他国と民族を支配し、「繁栄」しようとする強盗さながらの野望を追求する日本が行き着く終着点は完全な破滅である。(전문 보기)